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大坂は準優勝 初Vのプリスコバは敬意「彼女には明るい未来が待っている」

テニスの「東レ パンパシフィックオープン」は23日、シングルス決勝が行われ、全米オープンを制した世界ランク7位で第3シードの大坂なおみ(日清食品)が同8位で第4シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)に4-6、4-6で敗れ、凱旋Vはならず。1995年の伊達公子以来、日本勢23年ぶりの優勝を逃し、16年大会に続く準優勝。全米オープンから続く連勝も10で止まった。

大坂なおみを破って初優勝を飾ったカロリナ・プリスコバ【写真:石倉愛子】
大坂なおみを破って初優勝を飾ったカロリナ・プリスコバ【写真:石倉愛子】

大坂を破った元世界1位が賛辞「いい選手。これから頑張ってくれる」

 テニスの「東レ パンパシフィックオープン」は23日、シングルス決勝が行われ、全米オープンを制した世界ランク7位で第3シードの大坂なおみ(日清食品)が同8位で第4シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)に4-6、4-6で敗れ、凱旋Vはならず。1995年の伊達公子以来、日本勢23年ぶりの優勝を逃し、16年大会に続く準優勝。全米オープンから続く連勝も10で止まった。

 惜しくも凱旋Vはならなかった。第1セットの第1ゲーム。大坂は3本のエースを炸裂させ、超満員となった観衆を惹き込んだ。しかし、元世界1位のプリスコバも「サーブがカギになる」と話していた通り、強烈なサーブで対抗。接戦となった。ただ、第5ゲームで大坂はダブルフォルトなどミスが出て、ブレークを許すと、以降も要所でストロークにミスが続き、第1セットを落とした。大坂がセットを落とすのは、全米オープン4回戦以来、7試合ぶりだった。

 第2セットは互いに序盤からキープする展開。しかし、第9ゲームでは大坂が0-15からダブルフォルトを喫し、ラケットをコートに叩き、悔しさをにじませた。結局、このゲームをブレークされると、ミスの少ないプリスコバを逆転できず、敗れた。劣勢では再三、「なおみちゃん頑張れ!」の声が上がり、後押しする拍手が沸き起こったが、優勝にはあと一歩及ばなかった。

 勝ったプリスコバは初優勝。試合後のインタビューでは「振り返ってみると、この大会は大変な試合ばかり」と話した上で「大坂選手はよくプレーした。疲れもあったと思う。でも、彼女には明るい未来が待っている。いい選手。これから頑張ってくれる」と全米女王に敬意。今日はサーブが冴えわたり「大坂選手もサーブがいいので、私もいいサーブを打つことができて良かった」と笑顔で話した。
 
 表彰式後の優勝スピーチでも、冒頭で「素晴らしい戦いを今週、繰り広げました。選手の全米オープン優勝もおめでとう。これから先の大会も頑張ってください」とエール。自身の優勝については「日本に何度か来ていますが、楽しめた1週間でした。また来年も来たいと思います。ファンの皆さんも私を応援するのは難しかったと思いますが、しっかりと届いていました」と語り、拍手を浴びていた。

 大坂は日本人男女を通じて初となるシングルス4大大会制覇となった全米オープンから10連勝で決勝進出。従来のポニーテールからお団子ヘアに変更し、負けなしの快進撃を演じてきた。日本女子初のツアー年間3勝も持ち越しとなったが、大坂の試合日は連日チケット完売となるなど“なおみフィーバー”を巻き起こし、日本のファンに鮮烈な印象を残した。

【大坂の全米オープン以降の成績(カッコ内は対戦当時の世界ランク)】

<全米オープン>
1回戦 2-0 L.シグムント(146位)
2回戦 2-0 J.グルシュコ(162位)
3回戦 2-0 A.サスノビッチ(33位)
4回戦 2-1 A.サバレンカ(20位)
準々 2-0 L.ツレンコ(36位)
準決 2-0 M.キーズ(14位)
決勝 2-0 S.ウィリアムズ(26位)

<東レPPO>
2回戦 2-0 D.チブルコバ(30位)
準々 2-0 B.ストリコバ(25位)
準決 2-0 K.ジョルジ(37位)
決勝 0-2 K.プリスコバ(8位)

(THE ANSWER編集部)

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