陸上2023年MVP・北口榛花を支えた異業種メダリストの熱血指導 「やるなら本物に教わらないと」
異業種メダリストから熱血指導「ずっとテレビでも見ていた憧れの人」
式典後の取材では、2012年ロンドン五輪競泳男子400メートルメドレーリレー銀メダリストの松田丈志氏からバタフライの指導を受けていることが話題に。やり投げに繋がるよう2年前から師事しているという。多くて週1回泳ぎ、「私も水泳をやっていたし、ずっとテレビでも見ていた憧れの人。教わるなら本物から教えてもらわないと意味がないと思い、ご連絡させていただきました」と経緯を明かした。
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「松田さんもやり投げに繋がるよういろいろ考えて用意してくださる。でも、バタフライだけずっと泳ぐのはきついです(笑)。バタフライの前にやるいろいろな動き、ウォーミングアップとかも教わって、組み合わせながらやっています。やり投げも胸が前に出て体を背負いながら腕が回る。バタフライもです。そこに水の負荷をかけて泳げるのでいいのかなと」
来年は勝負のパリ五輪。世界女王としてすでに期待を感じているようで、「世界選手権で金メダルを獲ってしまったので、五輪でも金メダルとしか言いようがない」と苦笑い。「同じ金メダルでも(五輪は)レベルが違う金メダルだと思うので、パリに向けてしっかり練習していきたい」と背筋を伸ばした。
【各賞の受賞者と主な選出理由】
○アスリート・オブ・ザ・イヤー
・北口榛花(JAL)
ブダペスト世界陸上女子やり投げ金メダル、ダイヤモンドリーグ(DL)3勝、DLファイナル日本人初優勝、世界ランク1位
○優秀選手賞
・川野将虎(旭化成)
ブダペスト世界陸上男子35キロ競歩銅メダル(2年大会連続メダル)
・サニブラウン・ハキーム(東レ)
ブダペスト世界陸上男子100メートルで日本人過去最高の6位入賞(2大会連続入賞)
・田中希実(New Balance)
ブダペスト世界陸上女子5000メートル8位入賞、DLファイナル6位、世界ロードランニング選手権8位入賞(女子1マイル)
・泉谷駿介(住友電工)
ブダペスト世界陸上男子110メートル障害5位入賞、DLローザンヌ大会優勝、DLファイナル4位
・三浦龍司(順大)
ブダペスト世界陸上男子3000メートル障害6位入賞、DLファイナル5位
○新人賞(日本陸連選出)
・宮尾真仁(東洋大)
U20アジア選手権男子三段跳び金メダル、U20日本記録樹立(16メートル38)
・瀧野未来(京都橘高)
U20アジア選手権女子400メートル障害金メダル、U20日本記録を樹立(女子300メートル障害41秒45)
○新人賞(東京運動記者クラブ選出)
・村竹ラシッド(順大)
男子110メートル障害13秒04の日本タイ記録樹立
・鈴木優花(第一生命)
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)優勝、パリ五輪内定
○特別賞(陸上競技を通じた活動や活躍が広く社会に対して貢献したと認められた者、もしくは団体)
・FUNG WANG TAK(ふん・わんたく)
国際競歩審判員。コロナ禍で海外からの審判員の招聘が難しかった2021年4月に、石川県輪島市で開催した大会に来日し国際競歩審判員として従事。渡航に伴う待機期間中もオンラインで本業の勤務を行うなど厳しい環境もいとわず受け入れて、この大会の記録が東京2020オリンピック参加資格対象条件を満たすことに貢献し、日本選手を同オリンピックでの活躍へと導く影の立役者となった。
○日本グランプリシリーズ シリーズチャンピオン
・野本周成(愛媛陸協)
男子110メートル障害
・寺田明日香(ジャパンクリエイト)
女子100メートル障害
○ブダペスト世界陸上入賞者
・女子やり投げ1位、北口榛花(JAL)
・男子35キロ競歩3位、川野将虎(旭化成)
・男子4×100メートルリレー5位、坂井隆一郎(大阪ガス)、小池祐貴(住友電工)、柳田大輝(東洋大)、サニブラウン・ハキーム(東レ)
・男子110メートル障害5位、泉谷駿介(住友電工)
・男子100メートル6位、サニブラウン・ハキーム(東レ)
・男子3000メートル障害6位、三浦龍司(順大)
・男子35キロ競歩6位、野田明宏(自衛隊)
・女子1万メートル7位、廣中璃梨佳(日本郵政グループ)
・女子35キロ競歩7位、園田世玲奈(NTN)
・男子走り高跳び8位、赤松諒一(アワーズ)
・女子5000メートル8位、田中希実(New Balance)
○杭州アジア大会金メダリスト
・男子200メートル、上山紘輝(住友電工)
・男子110メートル障害、高山峻野(ゼンリン)
(THE ANSWER編集部)