NPBも知る韓国の伝説強打者が「勝てなくなった原因」指摘 解消できれば「日本に勝てる日来る」
オリックスやソフトバンクでプレーし、昨季限りで現役引退したイ・デホ(李大浩)氏が自身のYouTubeチャンネルで「日本に勝てない理由」を語った。韓国代表としても活躍した経験を元にした言葉で、高校野球のチーム数や育成システムを例に挙げ「差が大きい。今は我々が少し遅れている」と口にした。
NPBを知り尽くしたイ・デホ氏が語った日韓野球の差とは…
オリックスやソフトバンクでプレーし、昨季限りで現役引退したイ・デホ(李大浩)氏が自身のYouTubeチャンネルで「日本に勝てない理由」を語った。韓国代表としても活躍した経験を元にした言葉で、高校野球のチーム数や育成システムを例に挙げ「差が大きい。今は我々が少し遅れている」と口にした。
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韓国や日本だけでなく、米大リーグのマリナーズでもプレーし通算486本塁打を残したイ・デホ氏は2009年の北京五輪の準決勝や、2015年のプレミア12の準決勝といった、韓国代表が日本を下した試合の数々にもスタメン出場していた。
近年の韓国代表は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会連続の1次ラウンド敗退に終わるなど日本との差が開いているように見える。動画内でイ・デホ氏は「日本には劣勢だといわれる中、2000年代には勝った試合も多かった。日本相手にいい成績を残せた理由は何ですか? 心構えが違ったのですか?」という質問に答えている。
「2000年代序盤の五輪などで勝った時は、ハングリー精神があったし、負けてはならないという考えがありました。スポーツには勝つ可能性も負ける可能性もある」としたイ・デホ氏は続けて「高校のチームが日本には5000校を超える(実際には3818校=2023年調査)、韓国は100校にもならない。アメリカはもっと多いし、差が大きい。システム的なものも日本が上にある。今は我々が少し遅れているので、日本に負けることが多い」と、球界全体の裾野の広さが、日本に勝てなくなっている原因だとした。
一方で「スポーツは結果が先に決まっているものではない。代表チームを選んでみても、技量の差が少しある。この差をどう克服するかという戦い。とにかくミスをしてはいけないし、一つ一つに集中すること」と戦い方を口にしている。
イ・デホ氏は昨年、古巣の韓国ロッテ・ジャイアンツを最後に現役を退いた。「特に国際大会では、一つのミスの影響が大きくなる。そこを減らしていけば、また日本に勝てる日も来る」と現役選手たちにエールを送っている。
(THE ANSWER編集部)