いまだやまない衝撃 リオ五輪陸上400Mリレー銀の理由、英専門サイトが特集
さらなる技術の進化で東京五輪金へ、ケンブリッジ「チャンスはある」
一方で、苅部氏はすでに更なるパフォーマンスの向上を見据えているという。「リオ五輪でのバトンパスは理想的でした。でも、完璧だとは思いません。いくつか細かな修正が必要です」と語り、「より前進するためには、バトンパスの練習が必要です。でも、各個人のスピードを上げることも重要。我々には10秒を切るスプリンターが必要なんです」と述べたと伝えている。
そのために必要な人材として、記事は17歳のホープを挙げ、こう期待を込めている。
「サニブラウン・アブデル・ハキームのような、急成長を遂げている才能ある選手が世界リレーランキング首位を強固なものにするために、不可欠な役割を果たすだろう」
サニブラウンも含め、若手が台頭し、悲願の9秒台到達も近づいていることは確かだ。その上にバトンパスの技術が進化すれば、20年の東京五輪で表彰台の真ん中に上ることも叶わない夢ではなくなってくる。
「僕たち4人は2020年のリレーチームに参加するでしょう」と話したケンブリッジは「リオ五輪の経験、そして自国開催のアドバンテージがあります。2020年は金メダル獲得のチャンスがあると、僕は信じています」と話したという。
世界に与えた衝撃の大きさを示すように、半年以上を経てなお、海外メディアにクローズアップされている日本のバトンリレー。さらに磨きをかけ、自国開催で世界を再び驚かせる準備を進めていく。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer