26日にタパレスと4団体統一戦

　ボクシングのWBC＆WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者の井上尚弥（大橋）は、26日に東京・有明アリーナでWBA＆IBF世界同級2団体統一王者のマーロン・タパレス（フィリピン）と4団体統一戦を行う。対戦が近づく中、米興行大手・トップランク社は公式インスタグラムに、井上が強烈ボディーで相手をダウンさせた動画を公開。海外ファンから「この世代のトップ5」と驚きの声が上がっている。

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　悶絶した。2021年6月に井上がマイケル・ダスマリナス（フィリピン）と戦ったWBAスーパー＆IBF世界バンタム級タイトル戦。ダスマリナスは2回にダウンを奪われ、3回残り40秒ごろに左ボディーを打ち込まれその場に崩れ落ちた。脇腹付近を手で押さえ、苦悶の表情。何とか踏ん張って立ち上がったが、再開直後に再度左ボディーを食らい3度目のダウンを喫し、試合続行は不可能だった。

　米興行大手・トップランク社は「ナオヤ・イノウエのボディーショットを受けることを想像してみて」という言葉とともに動画を公開。これには海外ファンから驚きのコメントが数多く寄せられた。

「簡単にやってる（笑）」
「この世代のトップ5のボクサーだ」
「ナオヤ・イノウエの戦いはいつも印象的だ」
「これだ。優秀な仕上げる能力とショットの選択だ」
「イノウエがこの男をストレッチャー送りにしている」
「彼がタンクに追いつくのが待ちきれない。良い戦いになるだろう」

　ダスマリナスは後にこの戦いについて、米専門メディア「ファイトハイプ」の公式YouTubeで「ナオヤ・イノウエは素晴らしかった」と称え、3度ダウンさせられたパワーに「凄い衝撃だった。防御できず、息ができなかった」と回顧している。

　井上はその後バンタム級4団体王座を統一し、今年1月にはスーパーバンタム級転向を表明。7月には2団体王者だったスティーブン・フルトン（米国）を破って王座を奪取した。タパレス戦には2階級での4団体統一という偉業がかかる。