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「メンタルずたぼろ」の上野菜々子を救った大先輩の言葉 丁寧な長文メッセージを胸に4位浮上

国内女子ゴルフの2023年クォリファイングトーナメント(QT)ファイナルステージは30日、静岡県・葛城GC宇刈C(6421ヤード、パー72)で第3日が行われ、2アンダーの14位タイから出た上野菜々子(コーナン)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算5アンダーで4位タイに浮上した。渋野日向子の“親友”はファーストQT初日に大ピンチに陥りながらも、大先輩女子ゴルファーからの丁寧な「アドバイス」を受けてV字回復。運命の最終日に向けて「先輩のアドバイス通りに気負わずできたらいい」と語った。

QTファイナルステージ3日目、4位に浮上した上野菜々子【写真:Getty Images】
QTファイナルステージ3日目、4位に浮上した上野菜々子【写真:Getty Images】

QTファイナルステージ3日目

 国内女子ゴルフの2023年クォリファイングトーナメント(QT)ファイナルステージは30日、静岡県・葛城GC宇刈C(6421ヤード、パー72)で第3日が行われ、2アンダーの14位タイから出た上野菜々子(コーナン)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算5アンダーで4位タイに浮上した。渋野日向子の“親友”はファーストQT初日に大ピンチに陥りながらも、大先輩女子ゴルファーからの丁寧な「アドバイス」を受けてV字回復。運命の最終日に向けて「先輩のアドバイス通りに気負わずできたらいい」と語った。

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 苦しんだ後にチャンスが巡ってきた。上野は1番パー5でバーディー発進したものの「風を読み間違えた」こともあってか、5番パー4でボギーを叩いて一進一退の状況。それでも「耐えて耐えてとやって」いたことで7、8番と連続でチップインバーディー。風が強くなった後半も耐え抜き、16番パー4でバーディーを奪って難しい1日を終えた。

 大ピンチから始まったQTだった。11月21日、山陽GCで行われたファーストステージC地区の初日で5オーバーと出遅れ。「メンタルずたぼろ」の中で1通のメッセージを大先輩に送った。その相手は青木瀬令奈(リシャール・ミル)。「やばいんですけど、どうしたらいいですか?」「メンタル安定させるにはどうしたらいいですか?」という短文だったという。

 すると、青木からは長文のメッセージが返ってきた。しかも「5個くらいポイントに分けて送ってくださって」と丁寧な内容だったという。その中の一つは、上野にとって「私が思っていなかったこと」だったという。

「毎日、今日も18ホールプレーできる幸せを感じながらプレーするっていうアドバイスが入っていて、それはそういう気持ちでプレーして、この前のエリエールも優勝されたんだなと思って。18ホールプレーするのが本当に当たり前になってたなというのはすごく思いました。QTでもどんな試合でも18ホールプレーできる幸せをかみしめながらやるっていうのは本当に考えたこともなかったので、さすがだなという感じでした」」

 上野がアドバイスを求めた日は、青木が今季2勝目を飾った大王製紙エリエールレディスの最終日の2日後。それだけに上野の心に染みた。青木からのメッセージは「毎日スタートする前に見てから意識してやってます」という。

 上位で迎える最終日。「どんなことがあるかは本当にわからない部分があるので、一つずつ確認して先輩のアドバイス通りに気負いせずにできたらいいなと思います」と青木の言葉を胸に運命の日を戦い抜くつもりだ。

(THE ANSWER編集部)


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