桃田賢斗、世界1位圧倒 新旧王者対決で初V王手「あと1試合で成長した姿を見せたい」
初優勝に王手「ジュニア時代から憧れた舞台。成長した姿を見せたい」
第2ゲームは、アクセルセンが「第1ゲームの終盤にミスを連発してしまった。第2ゲームからはアグレッシブに行こうとした」と振り返ったように、互いにタイミングを見て強打を繰り出す展開になったが、桃田はアクセルセンのスマッシュに好レシーブを見せて攻守交代。スマッシュを打ち込んで得点を重ねた。11-9で折り返すと、強打や意表を突くクロスショットで次々に加点。6連続得点で一気に勝利を決定付けた。最後は、桃田のサーブに対し、アクセルセンの返球がネットにかかって21-11。勝負が決した。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
桃田は、8月に世界選手権を優勝。アクセルセンは、昨年の世界選手権を優勝。2人は、同じ1994年生まれでジュニア時代から世界のトップを目指して刺激し合って来た。桃田は「初めて対戦した頃は、当たって砕けろという感じだった」と話すが、国際舞台における通算対戦成績は、9勝2敗となった。勝てるイメージを与えないことは、今後の対戦にもつながる。なおさら、第1ゲームの粘りは価値を帯びてくる。同世代のライバルとの新旧王者対決を制した桃田は「あと1試合ですし、ジャパンオープンの決勝は、ジュニア時代から憧れていた舞台。成長した姿をいろいろな方々に見せられるようにプレーしたい」と初優勝を視野に捉えた。復活と進化を日本のファンに示す優勝まで、あと1勝だ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)