合格率3%台、難関プロテスト6度目で遂に合格 25歳高木優奈は「もう受からない」絶望からの再起
2023年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストの最終日が3日、岡山・JFE瀬戸内海GC(6419ヤード、パー72)で行われ、21人が合格した。高木優奈(フリー)は6回目の受験で悲願の合格。2020-21年の統合シーズンにレギュラーツアー45試合に出場した実力者だが、過去5度のプロテストはいずれも最終まで進みながら不合格だった。「ほっとしました。長かった」とSNSに心境を記した。
プロテスト6度目で遂に合格
2023年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストの最終日が3日、岡山・JFE瀬戸内海GC(6419ヤード、パー72)で行われ、21人が合格した。高木優奈(フリー)は6回目の受験で悲願の合格。2020-21年の統合シーズンにレギュラーツアー45試合に出場した実力者だが、過去5度のプロテストはいずれも最終まで進みながら不合格だった。「ほっとしました。長かった」とSNSに心境を記した。
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今年度の受験者総人数は698人。うち21人のみが合格を掴んだ。合格率は約3%。高木は通算11アンダーの4位で6度目の挑戦にして遂に合格した。2019年のステップ・アップ・ツアー「ANAプリンセスカップ」で優勝し、得られた権利で出たツアー予選会(QT)で43位に。2季前の2020-21年統合シーズンは「TP単年登録」という形で45試合に出場した実力者だ。
しかし、規約の改正でQTの受験資格がJLPGA正会員に限定されることに。高木は2021年度のプロテストで1打及ばず合格を逃すなど、涙をのみ続けてきた。「正直初めの2回はこんなもんだろうと思っていました。ステップで優勝してからの3回目 レギュラーでシードを目指してシーズン戦ったあとの4回目 全米女子オープンに出てテストに向けてしっかり調整をして受けた5回目 もうテストは受からないと思いました」と辛かった道のりを振り返っている。
さらに「普通の試合は予選カット周辺のドキドキも 優勝争いするドキドキも このドキドキが何よりも楽しい。でも、テストだけはひとつも楽しくない」と普段の試合とは全く違った緊張感であると表現。「どれだけ他の試合で良いスコアでまわってもテストがダメならまるで今年一年全てがダメだったと何も頑張っていないと言われているような気分でもう頑張ることすらしたくない 大好きなゴルフが苦しくてたまらない やめたい そう思ったのが去年の11月」と記した。
その後、ゴルフ人生で初めて1か月半、クラブを握らなかった時期があったという。ここで将来をじっくり考え「やっぱりゴルフが大好きでやっぱりまたレギュラーツアーに戻りたかった」と再認識。オーストラリアツアーなどで試合、ゴルフの楽しさを思い出したという。
畑岡奈紗、渋野日向子、勝みなみらと同じ98年度生まれの「黄金世代」。ようやく壁を破り「たくさんの人の協力があり今日を迎えられました。感謝を色んな方に伝えたい。そしていくら伝えても伝えきれません。本当にありがとうございました!」と感謝を記している。
(THE ANSWER編集部)