バスケ八村阿蓮、負傷者続出の緊急事態で躍動 B1群馬HC「次のレベルに向かうパフォーマンス」
バスケットボールB1リーグで昇格3シーズン目を迎えた群馬クレインサンダーズは、2023-24シーズンも大型補強を続け、初のチャンピオンシップを目指して戦う。負傷者が続出する中で行われた茨城ロボッツとのホームゲーム2連戦は、28日の第1戦で79-72、29日の第2戦で67-66と、ともにロースコアの展開ながら連勝を収めた。
茨城との連戦で攻守に奮闘、悪い流れを払拭する2連勝に貢献
バスケットボールB1リーグで昇格3シーズン目を迎えた群馬クレインサンダーズは、2023-24シーズンも大型補強を続け、初のチャンピオンシップを目指して戦う。負傷者が続出する中で行われた茨城ロボッツとのホームゲーム2連戦は、28日の第1戦で79-72、29日の第2戦で67-66と、ともにロースコアの展開ながら連勝を収めた。
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群馬は、主力を張る外国籍選手を中心に離脱者が出ている。在籍4季目で、オフェンスの組み立てからフィニッシュまで多彩な引き出しを持つトレイ・ジョーンズや、内外を問わず得点力に富んだ(1試合平均15.3得点、3ポイント成功率43.8%)ベン・ベンティルの欠場が続いていて、ベンティルは10月24日にBリーグのインジュアリーリストへ登録された。チームはこの間、リーグ戦で3連敗を喫しており、浮上に向けたきっかけを探す戦いが続いていた。
茨城戦でキーマンとなったのは、東海大在学中の特別指定選手時代から数えて3季目となった、八村阿蓮だった。3ポイントシュートを打つと見せかけてからのドライブアタックで得点を量産し、第1戦では15得点の活躍。ディフェンスでも、幅広いポジションでのマッチアップを制して茨城の組み立てを封じた。第1戦を終えての記者会見で、群馬の水野宏太ヘッドコーチ(HC)は、八村の活躍についてこのように触れている。
「今日の八村は、幅広いマッチアップをやらなくてはならないという中で、その状況を意気に感じて彼にできることを一生懸命やってくれたと思います。ディフェンスにおいてはサイズ感と運動能力を武器にタフに戦ってくれますし、それが活きた戦いでした。オフェンスの部分でも、3ポイントシュートを打つか、という部分から相手との駆け引きをできるようになって、相手がシュートチェックに来た時にはドリブルで抜いていくなど、非常に冷静でした。彼が次のレベルに向かうためのパフォーマンスを見せてくれたのではと感じています」
一方で、連敗が続く中のチームで、選手たちはもう一度マインドセットから立て直してきた。記者会見に登壇した八村は、25日の仙台89ERS戦(75-87)から中2日でのチームの立て直しについて語った。
「すごく厳しい戦いを強いられていて、トレイとベンという主力2人も怪我をしている。その中で、チームの誰かがステップアップをしなければならない部分もありましたし、僕がもう一歩頑張らなければいけないとも思っていました。個人的には、今日は(『もう一歩』という姿勢を)体現できたし、良いゲームにできたかなと思います」