「日本の人が優しくしてくれた」 苦労跳ねのけたリ・ハナ初V、4か国語を話す才女は「ボミさんのように」
イ・ボミが憧れ「会うと緊張して上手く話せません」
身長156センチ。かつては非力だったが、トレーニングを重ねるなどしてドライバー平均飛距離は11ヤード伸び、240ヤードになっているという。この日は飛ばし屋で地元・埼玉県出身の岩井明愛、千怜姉妹と同組だったが、アウェー感もなくプラス思考でプレーしていた。
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「スタート前からセカンドオナーは分かっていましたが、前よりも飛距離の差が短くなっていたので、キャディーさんと喜んでいました。それと、私は周りに関係なく自分のプレーに集中できるタイプなので、プレーオフでもそれができたと思います」
幼い頃は中国のインターナショナルスクールで学び、英語をマスター。その後に渡った韓国、日本でも言葉を覚え、将来は米ツアーで「すごい選手になる」ことを最終目標にしている。だが、別の目標があることも明かした。
「ボミさんは私が韓国にいる時から好きな選手で、会うと緊張してしまって、上手く話せません。なので、あいさつぐらいしかできていませんが、ボミさんみたいに(日本で)愛される選手になりたいです。そのためにも、ボミさんのような(誰にも分け隔てなく接する)態度でいたいです」
通算21勝の35歳イ・ボミが日本ツアーを去った翌週、22歳のリ・ハナが初勝利を飾った。愛くるしさもあり、既に多くのファンがついている。そして、今大会で強さも証明した。
「今季の目標は初優勝とメルセデス・ランキング15位以内にしていました。残りの試合でそこに入りたいです」
現在は同26位で残り4試合。巧みな技術、強いメンタルを示し、今後も存在感を増していきそうだ。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)