タイソンが汗だくのガヌーを称えた様子とは

　ボクシングのヘビー級10回戦が28日（日本時間29日）、サウジアラビアで行われ、WBC世界同級王者のタイソン・フューリー（米国）が、総合格闘技UFCの元世界王者フランシス・ガヌー（カメルーン）に2-1で判定勝ちを収めた。しかし、ボクシングではデビュー戦となるガヌーがダウン奪取。生観戦した元世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏（米国）は、画像付きで「真の王者だ。お前を誇りに思う」と絶賛した。

　タイソンも笑みを浮かべる大健闘だった。ジャケットを着た往年の最強ボクサー。寄り添ったのはガヌーだった。まだグラブをつけた敗者の拳を持ち上げてポージング。カメルーン国旗を身にまとい、まだ大粒の汗を滴らせている後輩ボクサーを称えた。

　画像をインスタグラムに公開したタイソンは、文面で「ガヌーがこの日の真のチャンピオンだ。お前のパフォーマンスをとても誇りに思う」と記して絶賛。海外ファンからは「ガヌーが真の勝者でチャンピオンだ！」「尊敬するよ」「事実、彼が勝った。あなたの存在がチャンピオンにとって間違いなく役に立ったさ」「ガヌーがこの戦いに勝った」と同調する声が多数並んでいた。

　ガヌーは3回に左フックでダウンを奪っていた。総合格闘技（MMA）では17勝（12KO）3敗の戦績を持ち、アフリカ人初のUFC世界ヘビー級王者となった37歳。今回がボクシングデビュー戦の新人。35歳のフューリーは34勝（24KO）1分けとした。