女王・山下美夢有が復調の2位浮上 裏には信頼置く父の助言、12戦ぶりVで年間ランク1位奪回へ
女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディス第2日が28日、埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で行われた。18位から出た山下美夢有(加賀電子)は6バーディー、ボギーなしの66で通算7アンダーとし、2位につけた。昨季の年間女王で今季も前半戦だけで4勝。だが優勝は6月のニチレイレディスから遠ざかっている。9月にはショットがグリーンに乗らない程の不調を感じたが、救ってくれたのはこれまで通り、父でコーチの勝臣さんだった。首位は通算9アンダーの鈴木愛(セールスフォース)。4位から出て、7バーディー、2ボギーの67をマークした。
樋口久子 三菱電機レディス第2日
女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディス第2日が28日、埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で行われた。18位から出た山下美夢有(加賀電子)は6バーディー、ボギーなしの66で通算7アンダーとし、2位につけた。昨季の年間女王で今季も前半戦だけで4勝。だが優勝は6月のニチレイレディスから遠ざかっている。9月にはショットがグリーンに乗らない程の不調を感じたが、救ってくれたのはこれまで通り、父でコーチの勝臣さんだった。首位は通算9アンダーの鈴木愛(セールスフォース)。4位から出て、7バーディー、2ボギーの67をマークした。
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女王の山下らしい隙のないラウンド。7アンダーでホールアウトすると、取材に率直に語った。
「毎試合、勝ちたい気持ちは持っているのですが、後半戦はショットの調子が良くありませんでした。ただ、今週ぐらいから自分らしいゴルフができているかなと思います」
硬く速いグリーン。山下は「簡単にはショットを寄せられない」「ピンにいける時以外、ショットはセンター狙いでいい」と考えていたが、完璧ではなかったという。
「今、大事にしているのは同じミスをしないことですが、今日もピンサイド(ピンに近いサイド)に外すことを繰り返してしまいました」
ピンサイドでグリーンを外すとアプローチは寄せにくい。だが、山下はその状況をしのいでパーセーブ。勝利のチャンスを引き寄せた。
昨季は5勝で年間女王。今季は前半戦だけで4勝し、前週までの平均ストロークも昨季の69.9714に続いて60台の69.4604をマークしている。抜群の安定感には変わりないが、勝利から約4か月遠ざかっている。9月については「ショットがグリーンに乗らない状態でした」と表現した。その状況を見て、勝臣さんはスイングを微調整。今大会に向けては「セットアップとタイミングを意識して」とアドバイスし、送り出していた。
山下は昨季も終盤戦に調子を上げ、初の年間女王を決めた。今季はメルセデス・ランキング(MR)2位で、同1位で今大会は予選落ちした申ジエとは20.82差。強さを取り戻した22歳は、12試合ぶりの国内勝利で1位奪回を狙う。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)