大坂なおみ、“セリーナ劇場”の決勝視聴率は大会史上2位! 「騒動で爆上げ」
テニスの全米オープン女子シングルス決勝は大坂なおみ(日清食品)がセリーナ・ウィリアムズ(米国)を破り、グランドスラム初優勝を達成した。第1セットを失う劣勢のセリーナが主審の判定に激怒。取り乱す一方で、大坂は冷静さを保ちながら憧れのアイドルに勝利した。前代未聞のファイナルは全米放送で大会史上2位の高視聴率を叩き出したことが明らかになった。中継局のESPNが発表している。
大坂vsセリーナの決勝は大会史上2位の高視聴率、視聴者も男子超えの310万世帯
テニスの全米オープン女子シングルス決勝は大坂なおみ(日清食品)がセリーナ・ウィリアムズ(米国)を破り、グランドスラム初優勝を達成した。第1セットを失う劣勢のセリーナが主審の判定に激怒。取り乱す一方で、大坂は冷静さを保ちながら憧れのアイドルに勝利した。前代未聞のファイナルは全米放送で大会史上2位の高視聴率を叩き出したことが明らかになった。中継局のESPNが発表している。
激動のファイナルは凄まじい視聴率を叩き出した。レーティング「1.9」で大会史上2番目の数字。視聴者は310万1000世帯。これは大会の女子決勝史上3番目の視聴者数だったという。
「大会をすべて放映するようになったここ4年間の女子決勝で最も観戦された」とESPNにとっても大きな成果となったと発表している。
一方、翌日に行われた男子決勝はノバク・ジョコビッチ(セルビア)がマルティン・デル・ポトロ(アルゼンチン)を撃破。14度目のグランドスラム優勝を果たしたが、この視聴者は206万5000世帯。2015年大会に次ぐ視聴者を集めたが、女子の頂上決戦が圧倒的だった。
セリーナの言動などで、大荒れとなった女子ファイナル。表彰式ではセリーナ敗北という結末と、審判への不満からブーイングが響く中で、大坂が涙の謝罪をするという衝撃的な展開。女子シングルスとダブルスでグランドスラム優勝計49回を数えるレジェンド、マルティナ・ナブラチロワさんも地元紙のコラムで「こんなグランドスラム決勝を見たことがない」と記していた。
米テレビ専門メディアで「デッドライン」では「セリーナ・ウィリアムズの騒動がESPNの全米オープン女子決勝の視聴率を爆上げ」と特集。「ウィリアムズと上昇気流に乗るナオミ・オオサカのマッチアップは大きな期待と興味を集めたが、ウィリアムズによる大きな議論と歴史に残る自滅を予期した人間は少なかった」と分析。大坂のフレッシュな魅力に加え、レフェリーとの激しいバトルなどの“セリーナ劇場”が高視聴率につながったとみられているようだ。
(THE ANSWER編集部)