海外も驚かせたマラソン川内優輝の魂の大逃げ 米メディア「18年のボストンを覚えている人いる?」
15日に行われた、パリ五輪の日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で川内優輝(AD損保)が見せた“魂の大逃げ”が、海外でも話題となっている。
MGCで4位に終わったが…まぎれもなくレースの主役
15日に行われた、パリ五輪の日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で川内優輝(AD損保)が見せた“魂の大逃げ”が、海外でも話題となっている。
当日はあいにくの土砂降りの雨。川内はスタート直後から先頭でレースを引っ張り、折り返し点を過ぎたあたりでは2位に40秒以上の差をつける独走となった。35キロ付近で2番手グループに捕まったもののその後もトップ争いを繰り広げ、最後は3位の大迫傑(Nike)から7秒差の2時間9分18秒で4位となった。
レースを盛り上げた川内の走りには国内から驚きの声が上がっていたが、その輪は海外にも広がりつつある。米専門メディア「レッツラン.com」公式X(旧ツイッター)は「2018年のボストンマラソンを覚えている人はいる? 悪天候の中でユウキ・カワウチが序盤で大逃げしてレースを奪った。彼はMGCでも同じことをしようとしている」と紹介。川内が低温、雨天の中で何度もトップに立つ果敢な走りを見せた大レースを引き合いに出して称えた。
また同じく「レッツラン.com」のジョナサン・ゴールト記者も「MGCは劇的だった。土砂降りの中、コヤマとアカサキが1位と2位で五輪内定。オオサコがわずか4秒及ばず2大会連続で3位(選考対象)。ユウキ・カワウチが4位」とレースの激しさを伝えている。
世界陸連公式サイトもMGCを振り返る記事の中で「元ボストンマラソン覇者のユウキ・カワウチが25キロ地点で41秒のリードを得て男子マラソンの序盤のリーダーとなった。30キロ地点で34秒差をつけたが他のランナーがペースを上げてきた」「カワウチは残り7キロ辺りで後続に吸収されるも後退はしなかった。残り5キロではカワウチ、コヤマ、オオサコ、アカサキの4人のみが生き残った」と粘りの走りに言及するなど、36歳の激走は海を越えて広まっている。
(THE ANSWER編集部)