日本男子マラソン界を担う2人が決意新た MGC1位・小山「気が重いけど…」2位・赤崎「変な記録残せない」
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から一夜明けた16日、五輪内定選手たちが都内で会見した。前日は男女1位、2位が内定。2時間8分57秒で優勝した男子の27歳・小山直城(Honda)、2時間9分6秒で2位に入った赤崎暁(九電工)が雨中の42.195キロを振り返った。
パリ五輪代表選考会から一夜
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から一夜明けた16日、五輪内定選手たちが都内で会見した。前日は男女1位、2位が内定。2時間8分57秒で優勝した男子の27歳・小山直城(Honda)、2時間9分6秒で2位に入った赤崎暁(九電工)が雨中の42.195キロを振り返った。
小山はレース後の夜、テレビ番組に出演するなど優勝の余韻に浸り、就寝は午前2時。この日は午前6時に起床し、同8時30分からの一夜明け会見に臨んだ。MGCまで質、量ともにジョグのベースが上がり、地力をアップ。「Hondaの練習は選手に任せる方針なのでありがたい。リカバリーのジョグを特に意識しています」と自らメニューを考えながら成長してきた。
まだパリに行ったことがなく、「エッフェル塔があるイメージ」と笑う。11月末に現地を試走を予定。今大会は東京五輪6位入賞の大迫傑を上回り、代表権を掴み取った。「大迫さんは相当マークがあって走りにくそうだった。その立場が自分に来ると思うと、気が重いけど頑張ります」と気を引き締め、決意を新たにした。
一方、赤崎は300件ほど祝福のメッセージが届き、「日本代表になったことを実感した」と笑顔。恩師には「誇りに思う」などと労われた。レース最終盤には大迫との2位争いを制したが、「トラックに入る前にだいぶ差をつけたと思っていたけど、トラックに入って数秒後に大歓声があった。『これ、マズいな』と思っていました」と第一人者の粘り強さを体感した。
それでも最後は再び突き放し、2位を死守した。練習で走行距離を増やし、スパートの課題を克服してきたが、「最後は(疲労が)足に来ていた。小山さんが(38キロ付近で)仕掛けて何もできなかった。これから戦う上でそこはダメだった」と課題を列挙。これまでマラソンの連戦はない。「まずはニューイヤー駅伝を見据えて、それから五輪に向けてやっていきたい。代表になって変な記録は残せない」と責任感を噛み締めた。
(THE ANSWER編集部)