パリ五輪代表選考会

　陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ（MGC）が15日、東京・国立競技場発着で行われた。男女とも上位2人が代表権を獲得（3位は選考対象選手に）。小山直城が2時間8分57秒で優勝、赤崎暁が2時間9分6秒の2位でともに代表に内定した。大迫傑が2時間9分11秒で3位。大逃げで沸かせ、4位に入った川内優輝は「今日はもう悔いがないです」とにこやかに振り返った。

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　大雨の中で行われたレースで通算130回目のマラソンとなった川内が飛び出した。独走態勢でレースを展開。35キロで追いつかれたが、以降も集団で粘って4位でゴールした。レース後は「今日はもう悔いがないです。自分の力を出し切って結果的には上の3人に負けたので、そこはもうしょうがないと思います」と振り返り、上位3位に入った後輩たちを称えた。

「ただ集団の中で、見えない位置で『川内走ってたのかな、走ってないのかな』というのはつまらないかなと思ったので、しっかりといい見せ場というか自分の得意の走りをしたいなと思っていました」と大逃げの理由を明かした。

「若い選手は半分くらい勇気がなくてついてこなかったと思うし、もう半分は舐めていたんです。『あんなロードみたいな選手はどうせ落ちて来るだろう』と。前回の設楽選手も飛び出して追いつかれた。そこは舐めんなよという気持ちはあった。あのまま逃げ切って優勝しているレースもある。そんなに私を逃がしちゃっていのって。途中で（差が）40秒と聞こえたので」と振り返った。