中国バスケ粉砕のフィリピン、大逆転劇の主役がドーピング陽性 中国メディア「異常に興奮していた」
中国・杭州で行われたアジア大会のバスケットボール男子は、フィリピンが決勝でヨルダンを70-60で破り金メダルを獲得した。だが中国メディアによれば、ITA(国際検査機関)がフィリピンとヨルダンの選手1名ずつがドーピング検査で陽性反応が出たことを発表。中国は準決勝でフィリピンに76-77と敗れた後、3位決定戦を制して銅メダルを獲得しており、現地では「金メダルが転がり込むか」に注目が集まっているが、規定により、その可能性はないと伝えている。
アジア大会男子バスケ、金メダルと銀メダルのチームから1名ずつに陽性反応
中国・杭州で行われたアジア大会のバスケットボール男子は、フィリピンが決勝でヨルダンを70-60で破り金メダルを獲得した。だが中国メディアによれば、ITA(国際検査機関)がフィリピンとヨルダンの選手1名ずつがドーピング検査で陽性反応が出たことを発表。中国は準決勝でフィリピンに76-77と敗れた後、3位決定戦を制して銅メダルを獲得しており、現地では「金メダルが転がり込むか」に注目が集まっているが、規定により、その可能性はないと伝えている。
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中国メディア「羊城晩報」は13日付で、「杭州アジア競技大会でフィリピンとヨルダンの選手にドーピング陽性。中国男子は金メダルを手にできるのか」と報道。同メディアによれば同日の早朝に、フィリピン代表のジャスティン・ブラウンリーとヨルダン代表の1選手について、アジア大会の試合後のドーピング検査で陽性が判明し、ITAが通報したという。
同メディアはこのブラウンリーが、4日に行われた準決勝で大活躍していたことにも注目。中国が一時20点差をつけながら逆転された一戦の第4クオーター(Q)に、ブラウンリーは「3ポイントシュートを5回試みて5回とも成功させ、ほぼ1人で逆転劇を演出した。試合の最後の1分間に、ブラウンリーは続けて2回3ポイントシュートを決め、フィリピン男子バスケの1点リードを導き出し、フィリピン男子はそのリードを最後まで守った」と圧倒的なパフォーマンスを見せたと伝えている。
そして「試合の後、『ブラウンリー1人で中国男子バスケを撃破した』と感嘆の声を上げる人もいたほど、彼のパフォーマンスは彼に対する人々の予測を完全に超えるものだった。ところが、あの試合で異常に興奮していたブラウンリーが試合の検査に引っかかったのだ」と報じた。
金、銀メダルのチームにドーピング陽性者が出たことを受け、中国では繰り上がりでの金メダルかとの声も出ているが、同メディアは「中国男子の順位があがって金メダルの機会につながるというわけではない」と指摘。「アジア競技大会理事会が発表している第19回杭州アジア競技大会のアンチドーピング規則によると、1つのチームにアンチドーピング規則に違反した選手が2名以上いた場合にそのチームの成績は取り消しとなる。現在、フィリピンとヨルダンの男子チームで検査が陽性となったのはそれぞれ1人で、中国の男子バスケが金メダルを獲得できる可能性は今のところない」と、その理由を説明している。
(THE ANSWER編集部)