「日本が非常に粘り強いことは分かっていた」 薄氷の金、女子バスケ中国監督が明かした警戒心
中国・杭州で行われているアジア大会は5日、バスケットボール女子の決勝が行われ、世界ランキング9位の日本は同2位の中国に72-74で敗れ、25年ぶりの金メダルはならなかった。しかし、最大17点差を追いつく大激闘の末の銀メダル。薄氷の思いで金メダルを手にした中国代表の監督は、試合前から「日本が非常に頑強に、粘り強く戦ってくることは分かっていた」などと警戒していた模様。「中国女子バスケは肝心なところを落とすことはなかった」と苦杯を喫した男子バスケとは違った結果になったことに安堵した。大会公式サイトが伝えている。
杭州アジア大会
中国・杭州で行われているアジア大会は5日、バスケットボール女子の決勝が行われ、世界ランキング9位の日本は同2位の中国に72-74で敗れ、25年ぶりの金メダルはならなかった。しかし、最大17点差を追いつく大激闘の末の銀メダル。薄氷の思いで金メダルを手にした中国代表の監督は、試合前から「日本が非常に頑強に、粘り強く戦ってくることは分かっていた」などと警戒していた模様。「中国女子バスケは肝心なところを落とすことはなかった」と苦杯を喫した男子バスケとは違った結果になったことに安堵した。大会公式サイトが伝えている。
試合終盤までもつれたバスケ女子の日中決戦。日本は一時、17点差をつけられていながら第4クォーター(Q)の残り13.8秒で林の3ポイントシュートが決まり、同点に追いつく粘りを見せた。だが、残り9秒で得点した中国がそのまま逃げ切って金メダル。日本は惜しくも銀に終わった。
この大熱戦に、杭州アジア大会公式サイトは「男子バスケと似たシナリオ しかし女子は肝心なところを落とさなかった」との見出しで記事を掲載。「4日(男子バスケ)と5日(女子バスケ)、いずれも同じ杭州オリンピックセンターの会場だったが、雰囲気はまったく異なり、まさに『氷』と『火』だった」と独特の表現で中国代表の男女バスケを比較した。
本文では「日本の女子バスケはスピードの速さ、スリーポイントの正確さを特徴としており、アジア大会でも3ポイントシュートを14~5本は決めてきたが、今日はわずか7」とスタッツの一部を提示。そのうえで中国代表の鄭薇監督が「我々は、日本チームのこの特徴をしっかりと抑えることができた」という談話も紹介した。
鄭監督はさらに「日本チームはしばしば対戦する相手だが、我々も日本が非常に頑強に、粘り強く戦ってくることは分かっていた。そのため、困難にぶつかったときにどうするか、試合前にしっかりと準備をしてきた」と日本への強い警戒心を持った上での対戦だったことを明かした。「我々にもいろいろな問題があり、息がぴたりと合っていたわけではなかったが、必ず勝つんだという気持ちは一度も揺らぐことはなかった」と話し、「会見の最後に『中国女子バスケは肝心なところを落とすことはなかった』と言ったとき、会場は拍手に包まれた」といった様子も伝えている。
(THE ANSWER編集部)