大坂なおみは女王に勝てるのか 両者を熟知する名参謀「セリーナに弱点はほぼない」
テニスの今季4大大会最終戦、全米オープンは8日(日本時間9日)、女子シングルス決勝で世界ランク19位の大坂なおみ(日清食品)は女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)と対戦する。日本人女子史上初の決勝の舞台でグランドスラム初制覇を狙う大坂を指導するサーシャ・バインコーチは、かつてセリーナのヒッティングパートナーも務めていた。両者のことを熟知する名参謀は2人の対戦をどう見ているのか。母国ドイツでインタビューに応えている。
両者をよく知るバイン氏をドイツ紙が直撃
テニスの今季4大大会最終戦、全米オープンは8日(日本時間9日)、女子シングルス決勝で世界ランク19位の大坂なおみ(日清食品)は女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)と対戦する。日本人女子史上初の決勝の舞台でグランドスラム初制覇を狙う大坂を指導するサーシャ・バインコーチは、かつてセリーナのヒッティングパートナーも務めていた。両者のことを熟知する名参謀は2人の対戦をどう見ているのか。母国ドイツでインタビューに応えている。
バインコーチを直撃しているのは、独スポーツ専門局「Sport1」だった。インタビューは準決勝の試合前に行われたもので、バインコーチは「僕はどの大会にも選手を優勝させるつもりで臨んでいる」と大坂を頂点に導くべく強い意気込みを語っている。
同氏は大坂を指導する以前、セリーナのヒッティングパートナーを務めていた。共通点を問われると、こう答えている。
「セリーナとのやり方とはちょっと違う。なぜなら2人は全く別タイプの選手だからだ。セリーナは、僕が(ヒッティングパートナーに)ついた時はすでに4大大会で8度の優勝をしていた。それに、すでに経験豊富で年齢も重ねていた。世界トップと渡り合うために何をすべきかを理解していた。当時すでに完成された選手だった。僕の仕事は彼女のコンディションを整え、テニスをする喜びを持ってもらうことだった。一方のナオミはまだ若く、成長過程にあるプレーヤー。あらゆるものが彼女にとっては新しい世界になる」
円熟期を迎えていたセリーナと比べ、大坂はまだまだ成長途上。彼女に必要なのは、「技術とメンタル。辛抱強くなることが必要」と強調している。