日本サッカーは「学ぶべき相手」 中国女子監督、スコア以上の差を指摘「多くを物語っている」【アジア大会】
中国で開催されている杭州アジア大会は3日、女子サッカーの準決勝で日本が開催国・中国と対戦。完全アウェーの雰囲気の中、4-3で勝利して決勝進出を決めた。この結果を受けて中国メディア「澎湃新聞」は、中国女子代表を率いる水慶霞監督の試合後のコメントを紹介。日本について「私たちが学ぶべき相手だ」と語っている。
杭州アジア大会準決勝、日本が中国に4-3で勝利
中国で開催されている杭州アジア大会は3日、女子サッカーの準決勝で日本が開催国・中国と対戦。完全アウェーの雰囲気の中、4-3で勝利して決勝進出を決めた。この結果を受けて中国メディア「澎湃新聞」は、中国女子代表を率いる水慶霞監督の試合後のコメントを紹介。日本について「私たちが学ぶべき相手だ」と語っている。
完全アウェーの中で行われた一戦で、日本の攻撃が序盤から爆発した。前半12分にMF中嶋淑乃が先制点を決めると、同20分に失点するも、同31分からは12分間で3ゴールを奪い4-1で前半を折り返す。後半に入ると試合の流れは一変。後半10分、15分と中国が2点を奪って1点差に迫る白熱の展開に。だが試合はこのまま終了し、日本が4-3で勝利して決勝進出を決めた。
試合後には日本の選手たちが中国の水慶霞監督に向かって一列に並び、深く一礼する場面が話題となり、中国ファンからも多くの称賛を集めていた。
「澎湃新聞」は「奇跡は起こらなかった。1-4の点差で後半に入った後、中国女子チームは短時間のうちに2点を返した」と母国代表の奮闘を称えながらも、水慶霞監督の試合後のコメントを紹介。指揮官は「勝利を収めることができず、とても残念です。私に大きな責任があります。後半、選手たちは懸命に闘う姿勢を見せ、決して諦めることはしませんでした」と、自らの責任と選手の奮闘を称えた。
そして日本については「日本チームは全体的にパスを確実に回しており、私たちにとって学ぶところが大変多いチームでした」「選手も私も、この敗戦から自分たちがどのように試合に臨み、どのように気持ちを調整すべきかを学んだと思います。すべてが経験です」などと答えた。そして3-4で敗れたスコアについても、「わずか1点の差ですが、実際に内容を考えると試合を通して本当にいろいろなことを体感することができ、自分たちを変えていくことができるのではないかと思っています。わずかな得点差ですが、実は多くのことを物語っていると思います」と、日本と中国の間にある実力差を認めていた。
(THE ANSWER編集部)