大谷翔平に被弾し進化したヤ軍エース CY賞濃厚のコールは直接対決で「好奇心が刺激された」
低めを狙うことで投球が窮屈に…高め直球の並外れた威力
この打席こそ、アマ時代から剛腕として知られたコールがさらに“覚醒”するきっかけになったのだという。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
記事はコールが2013年に大リーガーとしてのキャリアを始めたパイレーツでは「速球をゾーンに投げ込むこと」に集中していたと指摘。それが2018年にアストロズに移籍した時、高めへの投球を求められるようになったのだという。
やがて、打者が高めの速球に届くようなスイングで対応され始めたため「打者が当てることはできるが、簡単には飛ばせない低めへの投球に戻した」。ここが進化を阻んだようだ。記事は「ある程度うまくいったが、ストライクゾーンの隅を狙うと多くの場合ボールとなる。すると打者有利のカウントとなり、ストライクを投げなければいけなくなる」と投球が窮屈になっていたと指摘する。
そこでコールは、自らの投球データをじっくりと調べたのだという。記事は「全盛期は、フライを打たれても当たりが弱かった。『そこで私の好奇心が刺激された。じゃあ、誰もいない中でもっと長打を打たせてみたらどうなるんだろう?』とコールは言った」として、自己分析の結果を伝えた。
その結果コールがたどり着いたのは、高めの速球への回帰だった。今季のコールは、昨年より46%も多く高めの速球を投げ、被長打率は.282にしかならないのだという。大谷との対戦で得たヒントを進化につなげたコール。次の対戦では、どんな投球を見せてくれるだろうか。
(THE ANSWER編集部)