JLPGAが8月の「PLAY OF THE MONTH」を発表

　日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）は26日、月間のベストプレーをファンと選手の投票で決定する「PLAY OF THE MONTH」の8月の受賞プレーを発表。CATレディース最終日、プレーオフで蛭田みな美（ユアサ商事）が放った起死回生のスーパーショットが選出された。「奇跡の第3打」「ドラマのようなミラクルショット」とファンも選出に納得の一打だ。

　一度はこぼれかけたツアー初優勝を、再び自らのもとに引き寄せた。1打差の首位で正規の最終18番パー5を迎え、決めれば優勝のパーパットを迎えたが、これがカップに嫌われボギー。嫌な流れで西郷真央とのプレーオフに突入した。18番パー5で行われ、ティーショットを右へ大きく曲げてしまう。2打目もラフから抜け出せず、グリーンをとらえていた西郷の優勝が濃厚と思われていた。

　しかし、蛭田が残り157ヤードからの第3打で起死回生のスーパーショットを放つ。7番アイアンで放たれたボールは、グリーンに着弾して転がる。ピンまでわずか1メートルにピタリととまった。形勢逆転。バーディーパットを沈め、嬉しいプロ初勝利となった。JLPGA公式Xが投票を呼びかけた結果、8月の「PLAY OF THE MONTH」に選ばれた。

　候補に選ばれた時から、「神様が打たせてくれたとしか思えないような、優勝を決定づける『奇跡の第3打』でした」「映像見て叫んでしまった」「状況考えたらこのショット一択」「まるでドラマのようなミラクルショットで初優勝」などとファンの支持を集め、決定後も「本当に痺れました！」「シーズンのベストショット賞を受賞するのではと思うくらい、劇的でした」「このショットはしびれた」「奇跡のショット」「これだよなあ」などとコメントが寄せられていた。

　JLPGA公式YouTubeが公開した受賞映像で、蛭田は「運もあっていいところに行ってくれた。ラッキーだったなと」と当時を振り返り、「イメージした球が出たので、手ごたえはありました」とも笑った。