井上尚弥の偉業を「説明するのは大変」 称賛する同階級の元王者が語った評価への“ジレンマ”とは
ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・井上尚弥(大橋)について、元同級王者が言及した。スティーブン・フルトン(米国)を破って2団体統一王者に。元同級王者は「どんなに大変なことか」と語り、額面通りに強さを伝えきれないもどかしさを示している。
元2階級制覇王者カール・フランプトン氏による評価
ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・井上尚弥(大橋)について、元同級王者が言及した。スティーブン・フルトン(米国)を破って2団体統一王者に。元同級王者は「どんなに大変なことか」と語り、額面通りに強さを伝えきれないもどかしさを示している。
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今回、井上について語ったのは、元WBAスーパー&IBF世界同級王者で、元WBA世界フェザー級スーパー王者にも就いた経験を持つカール・フランプトン氏。2021年4月に現役引退を表明した元2階級制覇王者は、欧州衛星放送「ユーロスポーツ」が掲載した「テレンス・クロフォード? シャクール・スティーブンソン? ナオヤ・イノウエ? カール・フランプトン、PFPボクサートップ5の名を挙げる」との見出しの記事内で「現在のボクシング界にいるボクサーのPFPトップ5を発表した」として、上位選手を評価している。
その中でフランプトン氏の井上の位置づけは「2位」。「テレンス・クロフォードがエロール・スペンスにやったことをふまえて、イノウエはNo.2にとどまっている」と語っている。7月に世界ウェルター級3団体統一王者エロール・スペンスJr.(米国)に9回TKO勝ちし、世界初の2階級4団体統一を果たしたテレンス・クロフォード(米国)を1位にした上で、井上を評価した。
フランプトン氏にとって井上は自身と同じスーパーバンタム級の元王者。思うところもあるようで「イノウエは現在のスーパーバンタム級統一の世界チャンピオンでもある」と示された事を受け、「ボクシングファンではない人に、それがどれだけ信じられないくらい難しいことなのかを説明しようとするのは大変だろう」と語っている。軽量級であるがゆえに評価が上がりにくい“ジレンマ”のようなものにも触れている。
それでも同氏は「彼はこの階級で4団体を統一し、もしかしたらフェザー級に上がることを目指し、その階級でも同じことを成し遂げたいと思っているんじゃないか」と井上のさらなる飛躍を予想している。
(THE ANSWER編集部)