中谷潤人、階級最強を証明へ熱望「統一戦したい」 3階級制覇は「減量もきつい。体と相談」
ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(M.T)が19日、初防衛戦から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナで同級6位アルヒ・コルテス(メキシコ)に3-0で大差判定勝ち(119-106×2、118-107)。5月に衝撃KOで獲得した王座の初防衛に成功し、デビュー26連勝。この日は他団体王者との統一戦を熱望するなど今後の目標などを語った。
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(M.T)が19日、初防衛戦から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナで同級6位アルヒ・コルテス(メキシコ)に3-0で大差判定勝ち(119-106×2、118-107)。5月に衝撃KOで獲得した王座の初防衛に成功し、デビュー26連勝。この日は他団体王者との統一戦を熱望するなど今後の目標などを語った。
サウスポーの中谷は好戦的な右構えのコルテスに対し、「丁寧に行く」と予告した通りの慎重な立ち上がり。徐々にパンチの交錯が増え、5回にみぞおちへの左ボディーで先制ダウンを奪った。再開後の連打で2つ目のダウン。9回終盤にも左ボディーで3つ目のダウンを奪い、主導権を握ったまま初防衛に成功した。
中谷は5月の同級王座決定戦で元WBA同級王者アンドリュー・マロニー(豪州)に12回2分42秒KO勝ち。終了間際の一撃で世界に衝撃を与え、聖地ラスベガスで2階級制覇を達成した。海外の評価も高まり、すでに対戦を避ける相手もいるほど。次戦以降は、同級で最も実績のあるWBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との統一戦もターゲットにしていた。
この日は村野健会長とともに会見に出席。の主な一問一答は以下の通り。
――試合からここまでどう過ごしたか。
「12回戦ってしっかり眠れた。だいぶ疲れはあったのと思います。さっきまでぶらぶらしながら過ごしていた。試合映像は全部は見ていないです。少しだけ。まだ深く研究はしていないので何とも言えないですが、感じていることはいろいろとあります。全部動画を見て反省点を照らし合わせていきたい」
――ダウンを複数奪った。
「倒せたのは自信。コルテス選手はタフ。その選手をコントロールして試合を進められたのはよかった」
――左ジャブが見事だった。エストラーダと接戦のコルテスから3つダウンを奪えたことについては。
「エストラーダと良い試合をして、エストラーダとかみ合うボクサーですが、僕も危機感を持って練習を取り組んだ。その中で3回ダウンを奪えて、チームと話し合ったパンチが当たって、ラウンドごとに指示通りのパンチを当てられた。それが自信になった。この階級で強さを証明するのにまた一つレベルアップできた」
――ボディーで倒すことは準備していたのか。
「はい、準備していました。いくつか当たるものを準備していたので。感触はなかったです(笑)。結構、めり込むような感じだったので」
――さらにボディーを重ねようとは思ったか。わりと上(頭部)を打ちに行っていたが。
「最初は顔に当てることを意識した。途中で下に散らしたので、それが相手にフェイントになってプレッシャーにできた。もう少し打ち分けは必要だったけど、いいタイミングでボディーに当てられてよかった」
――今したいことは。
「やっぱり食べることを楽しみたい。お肉を食べたいです(笑)」
――休養はどれくらいのつもりか。
「筋肉痛くらいのダメージ。1週間くらい休んでやりたい」
――村野会長、試合を振り返って。
村野会長「相手が強敵で気を抜かずに取り組んできた結果。反省点はあるけど、大きな怪我がなかった。ゆっくり休んでもらって次に向けて対策を考えたい」
――中谷選手、今後の目標を。
「この階級で統一戦をしたい気持ちは強い。この階級での統一と、減量もきついので上の階級に上げることも見据えて体と相談しながら決めたい」
――将来はスーパーバンタム級くらいが適正にも見える。
「階級はスーパーフライ級もきつくはなっているのでもちろん上げていきたいけど、こればっかりは体と相談しながら。まだはっきりとはわからないけど、上げていきたい気持ちは強くあります」
――試合中に減量苦の影響を感じたか。
「試合中はそんなに感じなかった。長いラウンドができたし、パンチも効かせられた。大きな影響はなかったと思う」
(THE ANSWER編集部)