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寺地拳四朗「判定とKOでお客さん的にも違う」 激闘から一夜、2団体KO防衛に安堵「頑張ったなぁ」

ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が19日、2度目の2団体同時防衛から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナでWBA4位&WBC1位ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)に9回TKO勝ち。日本歴代4位タイの世界戦通算13勝目を飾り、WBAは2度目、WBCは3度目の防衛に成功した。今後は4団体統一や2階級制覇を目指していた中、試合を振り返った。

一夜明け、会見に出席しカメラにポーズをとる寺地拳四朗【写真:浜田洋平】
一夜明け、会見に出席しカメラにポーズをとる寺地拳四朗【写真:浜田洋平】

寺地拳四朗が世界戦から一夜明け会見

 ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が19日、2度目の2団体同時防衛から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナでWBA4位&WBC1位ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)に9回TKO勝ち。日本歴代4位タイの世界戦通算13勝目を飾り、WBAは2度目、WBCは3度目の防衛に成功した。今後は4団体統一や2階級制覇を目指していた中、試合を振り返った。


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 前夜の寺地は捨て身で手数を出すブドラーに対し、ジャブや多彩なコンビネーションを披露。5回には偶然のバッティングで右目付近から流血した。手を緩めない挑戦者と激しい打ち合い。9回に右でぐらつかせると猛ラッシュを浴びせ、相手がロープにもたれたところでレフェリーが試合を止めた。

 2団体同時防衛を2度達成したのは、井上尚弥(大橋)に次ぐ日本人2人目の快挙。世界戦通算13勝は山中慎介、長谷川穂積に並ぶ日本人歴代4位タイ。減量苦もあって1つ上のフライ級転向も視野に入れている一方、井上に次ぐ日本人2人目の4団体統一もターゲットにしていた。この日は父・永(ひさし)会長、拠点を置く三迫ジムの加藤健太トレーナーとともに会見。主な一問一答は以下の通り。

――試合からここまでどのように過ごしたか。

「一瞬だけ帰って祝勝会に顔を出して、帰ってきて寝られず今に至ります。祝勝会は東京の後援会の方々ですね。試合後はいつも眠れないので目をつぶっていただけ。試合は本当に相手がタフでなかなか倒せず、KOも諦めかけた。セコンドの声でスイッチを切り替えてKOができたのは良い収穫。今後もそういう展開になれば今回のことが当てはまるかもしれない。良い収穫だった」

――時間が経って感覚の変化は。

「まだそこまで。映像も見ていない。また加藤さんと相談して今後の目標とかを考えたい」

――加藤トレーナー、試合を振り返って。

加藤トレーナー「映像を3、4回見直しました。やっている時と相違ない印象。勝負をかけるところはかけられた。相手の変化にも対応してKOで終われたのは収穫。前半の距離の詰め方、捕まえるまでの流れは練習通り。そこからの相手の粘りはベテランならでは。いなし方は想定以上でああいう展開になった」

――永会長、ブドラーを倒し切ることで成長を感じた分は。

永会長「拳四朗陣営はみんなが思っていた通り、あそこまで強い選手と思っていなかった。元2階級制覇王者ですが、実力的に落ち目かという声もあった。それをはるかに超える力。それを倒せたのは成長だと思います」

――寺地選手、体調は。

「頑張ったなぁと。腫れが大きくなっている。激闘したなぁという感じです。あそこで判定で終わるか、KOで終わるかお客さん的にも違う。見ていて満足していただけたと思う。その辺は凄く満足しています」

――今したいことは。

「睡眠を取りたいです。夕方以降に眠れるかなと。明日も予定はないのでお家でゆっくりですね。顔も腫れているので出歩くのもアレかなと。(外出は)いろいろ痛いところが出てきたので、様子を見ながらですね」

――バッティングによるカットの影響は。

「そこまでなかった。セコンドにも浅いと言われたので、そこはブレることもなかった。(矢吹戦で)1回切った分、特に動揺はなかった」

加藤トレーナー「切った時は肌が白いので目立ったけど、2センチくらいだったので大丈夫だった。ちょっとまとめるような行動をしていたので、KOしたいんだなという感じだった。負傷判定は避けたかったので、まとめてほしかった。インターバルでは焦らないようには伝えました」

――30代になってさらに進化。

「経験値が増えているのが大きい。加藤さんに教わったことをより再現している。まだまだ成長できる」

加藤トレーナー「経験値が上がってきた。いろんな選手に対応できるようになっているので、それが昨日のKOに繋がっている」

――世界戦勝利は日本人4位。

「僕の中ではそこまで考えてはなかった。あまり意識はしていないです。でも、結果が付くのは嬉しいです」

――今後の目標は。

「とりあえず3団体統一、そして4団体統一というのを目標にしている。それを叶えたいのが一番強い気持ち。来年、それをやっていきたいなと思います」

――次の試合は来年。3団体統一戦を希望しているが、実現が厳しければ階級を上げるのか、防衛戦か。

「普通の防衛戦をやるなら上げる可能性の方が高いです。(減量苦)よりは強い相手とやりたいという想いが強い。もっと良い相手とやりたいという想いです」

(THE ANSWER編集部)


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