大坂なおみ、“満足なき8強”を大会公式も賛辞「セリーナのような完璧主義者」
テニスの全米オープンは3日(日本時間4日)、女子シングルス4回戦で世界ランク19位の大坂なおみ(日清食品)がアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に6-3、2-6、6-4で下し、自身初の8強進出を決めた。大会公式サイトは「セリーナのような完璧主義者」と4大大会優勝23度の女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)に例えて大坂に賛辞を送っている。
過去最高8強も満足感なし、大坂「もっと凄いことを成し遂げられる」
テニスの全米オープンは3日(日本時間4日)、女子シングルス4回戦で世界ランク19位の大坂なおみ(日清食品)がアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に6-3、2-6、6-4で下し、自身初の8強進出を決めた。勝利の瞬間、コート上で思わず涙。感動の瞬間を大会公式インスタグラムで動画付きで公開すると、海外ファンに「私まで泣いちゃった」ともらい泣きを誘っていたが、大会公式サイトは「セリーナのような完璧主義者」と4大大会優勝23度の女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)に例えて賛辞を送っている。
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勝てば、はにかんだ笑顔がトレードマークの大坂に涙が込み上げた。マッチポイントでサバレンカのサーブがダブルフォルトに。大坂の勝利。沸き上がる大歓声に左手でガッツポーズを作り、笑みを見せた次の瞬間、大坂は左手を目元にやり、こみ上げるものを押さえた。挨拶に向かいながら、右手のリストバンドでも目元を拭い、感情を高ぶらせた。
大坂の涙を大会公式インスタグラムも「喜びの涙 初の準々決勝進出を決めた大坂なおみ、新たな高みに達した」とつづり、涙のシーンを動画付きで公開。海外ファンに感動を呼んでいたが、大会公式サイトも大坂の躍進に脚光。「ナオミ・オオサカはグランドスラムのタイトルに向けて準備ができているか?」と特集している。
酷暑の中でフルセットの死闘を制した20歳。錦織圭(日清食品)とともに8強進出を決めたが、4大大会の日本勢では1995年ウィンブルドンの松岡修造と伊達公子以来の快挙となった。記事によると、大坂はこう言って喜びをかみしめたという。
「いつもグランドスラムで戦う時、みんな3回戦以上に進出できるか質問してきた。全豪で4回戦に進んだ後も、次はどこまで行けるのか?と聞かれてきた。ここでプレーして、準々決勝以上に進出することがいつだって夢だった。1つのゴールを叶えることができて嬉しいわ」
今大会は進化を見せつけている。特集では「これまでベースラインからのエース狙いのショットでアンフォーストエラーを重ねる傾向にあったオオサカだが、この12試合でアンフォーストエラーは3回しか犯していない」とミスの少ない盤石の内容を紹介している。
それでも現状に満足しないのが、大坂らしさだ。「ネガティブに捉えて欲しくないけど、もっと凄いことを成し遂げられるといつでも思っているの。絶対に満足しない。成長を実感しているし、それは本当にいい兆候。とにかく前進したいのよ」と語ったという。そして、記事では目下の好調ぶりなら、さらなる高みを目指せると太鼓判を押している。