「殺害予告もあります」 テニス界で誹謗中傷が続く原因、“賭け”の悪影響を最年長ランカー訴え
心ない声が絶えない理由「勝ったら勝ったでコメントが来ることも」
選手はブランディングやファンとの交流にSNSが重要なツールとなっている現状で、なぜ心ない声が絶え間なくプレーヤーに届くのか。松井は、テニスの試合が海外のスポーツベッティングで“賭け”の対象になっている現状が、大きな要因になっていると分析する。
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「例えば、僕のコンビを勝敗予想の対象にしている人が、彼らの予想に反した試合結果になった時に、中傷や脅迫コメントという手段に出るケースが大半だと考えています。負けた時だけでなく、勝ったら勝ったで中傷コメントが来ることもありますから」
賭けでお金を失った腹いせに、心ない脅迫を選手たちに送るネットギャンブラー。精神的に苛まれながらコートに立つ選手が厳しい精神状況に追い込まれる中、松井は実際にどのような対応をしているのか。
「ATP(男子プロテニス協会)には、SNSやネットでの誹謗中傷に対する相談窓口があります。ATPに申し出ると内容を提示することになり、内容や常習性などから当局の捜査対象になります。SNSのプラットフォームへの通報も奨励されています。一刻も早く心ない声がなくなることを求めます」
テニス界を代表するように、最年長ランカーは切実な声で訴えていた。
(THE ANSWER編集部)