W杯バスケ米国が「負けた理由は1つ」 NBA取材20年のベテラン米記者が「取り組むべき現実」指摘
男子バスケットボールのワールドカップ(W杯)は8日、フィリピン・マニラで準決勝が行われ、米国がドイツに111-113で敗れた。2大会連続で決勝進出を逃す屈辱。NBA取材歴20年の米識者は「突き詰めれば負けた理由は1つ。単純にサイズ不足です」と敗因を断言した。
米国が2大会連続で決勝進出ならず
男子バスケットボールのワールドカップ(W杯)は8日、フィリピン・マニラで準決勝が行われ、米国がドイツに111-113で敗れた。2大会連続で決勝進出を逃す屈辱。NBA取材歴20年の米識者は「突き詰めれば負けた理由は1つ。単純にサイズ不足です」と敗因を断言した。
優勝候補同士の一戦に敗れたアメリカ。ドイツも強豪だけに難しい試合となったが、バスケ大国として母国メディアからも厳しい声が寄せられた。米スポーツ専門局「ESPN」は「米国代表は単純にサイズがなかった――ブライアン・ウィンドホーストがW杯準決勝でのドイツ戦の敗戦について」と題する動画をYouTubeで公開。2003年からNBAを取材し、現在は同局のシニアNBAレポーターを務めるブライアン・ウィンドホースト氏が敗因を分析した。
「突き詰めれば負けた理由は1つ。単純にサイズ不足です」と切り出した同氏。「戦略の問題、ロジスティックスの問題、序盤のファウル、ドイツが外からのシュートが絶好調だった時間帯などありますが、結局ポゼッションを支配できなかったことに尽きます」と解説を加えた。
同氏は「試合開始直後のポゼッションから、ドイツは3ポイントを外すもオフェンスリバウンドを確保し、キックアウトして3ポイントを決めました」と指摘。「何度も何度もそれを見ました。40分間の試合でドイツはセカンドチャンスポイントを25点も決めました。これでは耐え切れません」とシュートを外した後のプレーで差が出たとの見解を示した。
オフェンスリバウンドは米国の7個に対してドイツが12個。セカンドチャンスからの得点は米国の8点に対してドイツが25点と圧倒した。「今後対処しないといけない問題です。今の米国のロースターにはサイズがあまりありません。センターにもパワーフォワードにも。これが米国が取り組まなければならない現実です」と王国の抱える課題を説いた。
(THE ANSWER編集部)