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陸上最高峰大会で受けた危険行為を“不問”にした100m選手 つづった感謝「温かい感情をありがとう」

2日に中国・厦門で行われた陸上の最高峰大会、ダイヤモンドリーグ(DL)第12戦で男子100メートル決勝直後に過激なファンがトラックに乱入した出来事は、大きな衝撃を与えた。警備の緩慢さにも注目が集まる中、実際の“被害者”であるはずの五輪金メダリストのヨハン・ブレーク(ジャマイカ)は“神対応”。自身のX(旧ツイッター)に乱入劇を言及することなく「ファンの愛と支援は比類なきもの。心から大切にする」と感謝をつづっている。

ヨハン・ブレイク【写真:Getty Images】
ヨハン・ブレイク【写真:Getty Images】

中国で行われた陸上・ダイヤモンドリーグ第12戦

 2日に中国・厦門で行われた陸上の最高峰大会、ダイヤモンドリーグ(DL)第12戦で男子100メートル決勝直後に過激なファンがトラックに乱入した出来事は、大きな衝撃を与えた。警備の緩慢さにも注目が集まる中、実際の“被害者”であるはずの五輪金メダリストのヨハン・ブレーク(ジャマイカ)は“神対応”。自身のX(旧ツイッター)に乱入劇を言及することなく「ファンの愛と支援は比類なきもの。心から大切にする」と感謝をつづっている。


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 問題のシーンは、男子100メートルのレースが終わった直後。3レーンを走ったヨハン・ブレーク(ジャマイカ)のもとに男性が駆け寄り、何とそのまま抱きついて前のめりになるように押し込んだ。倒れることはなかったが、その後、男性はブレークと肩を組むようなポーズをとって、スタンドに手を上げてアピール。警備員の姿は全くなく、男性は抱きついた際にブレイクからはがれ落ちてしまったレーン番号のゼッケンを拾い上げて“拝借”すると、そのままフェンスをよじ登って客席に戻っていった。

 一つ間違えれば、ケガなどのリスクも高かったブレーク。だが、こんな危険行為を受けながらもブレークは自身のX(旧ツイッター)に「一生忘れないこの魅惑的な経験と温かい感情をありがとう中国。ファンの愛と支援は比類なきもので、言葉を失ったよ。一生心から大切にして、またすぐに戻ってくることを約束するよ」とつづって動画を公開した。危険行為うんぬんを語るよりも、ファンへの感謝を最優先させた形だ。

 レースはクリスチャン・コールマン(米国)が9秒83で優勝。2位には9秒85でK・トンプソン(ジャマイカ)が続き、3位はフレッド・カーリー(米国)で9秒96だった。2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ五輪400メートルリレーで金メダルを獲得しているブレークは10秒04で6位に終わっている。

(THE ANSWER編集部)


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