バスケW杯で歴史的な5戦3勝

　バスケットボール日本代表に立て続けに快挙をもたらしたトム・ホーバス監督に海外からも称賛の声が上がっている。東京五輪で女子代表を初の銀メダルに導くと、開催中の男子ワールドカップ（W杯）では、歴史的な5戦3勝を挙げ、48年ぶりに自力での五輪出場を決めた。異国で手腕を発揮し続けるホーバス監督に米スポーツ専門局のアナリストも「素晴らしいコーチだ！」と賛辞を送っている。

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　2日に沖縄アリーナで行われた順位決定リーグ（L）でカーボベルデに80-71で勝利し、通算3勝とした日本。今大会アジア1位を確定させ、悲願のパリ五輪出場権を獲得した。米ネブラスカ大に所属する富永啓生が3ポイントシュートを8本中6本沈めて成功率75％を記録するなど、22得点の大活躍。国際バスケットボール連盟（FIBA）による「プレーヤー・オブ・ザ・ゲーム」に選ばれた。

　開催国枠ではなく、自力でのオリンピック出場は1976年モントリオール大会以来、実に48年ぶりの快挙。米スポーツ専門局「ESPN」で大学バスケットボールのアナリストを務めるフラン・フランシージャ氏も自身のX（旧ツイッター）で「ネブラスカ大のケイセイ・トミナガと日本、来年7月のパリ五輪出場権獲得おめでとう」と祝福を送った。

　フランシージャ氏自身もマンハッタン大、セントジョンズ大、ニューメキシコ大で指揮を執ってきた元指導者だ。投稿では続けて、「私の友人であり、元ペンシルベニア州立大のスターでもあるトム・ホーバスが日本のエキサイティングな女子五輪チームを東京で銀メダルに導き、今度は男子をパリに連れていく。素晴らしいコーチだ！」と監督の手腕を絶賛した。

　ホーバス監督はペンシルベニア州立大を卒業後、トヨタ自動車（現アルバルク東京）などでプレー。2010年にWリーグのJX-ENEOSのコーチに就任して以降、長年日本の女子バスケ界に関わってきた。2017年から女子日本代表監督に就任し、東京五輪での銀メダル獲得に貢献。2021年9月に男子代表監督に抜擢されて2年弱で再び日本を歓喜に導いた。