藤浪晋太郎は「ポストシーズンで信頼できる?」 投球の二面性を米紙指摘「まだオーディション」
米大リーグ・オリオールズの藤浪晋太郎投手は、7月の加入後ここまで同チームで18試合に登板し、1勝1セーブ、防御率5.21の成績を残している。直近2試合連続でリードしている9回に登板するなど、ア・リーグ東地区首位を走るチームで存在感を高めているように見えるが、地元局は「ポストシーズンで信頼することができるか?」と疑問を投げかけ、投球内容を分析している。
オリオールズの地元局がチーム状況を分析
米大リーグ・オリオールズの藤浪晋太郎投手は、7月の加入後ここまで同チームで18試合に登板し、1勝1セーブ、防御率5.21の成績を残している。直近2試合連続でリードしている9回に登板するなど、ア・リーグ東地区首位を走るチームで存在感を高めているように見えるが、地元局は「ポストシーズンで信頼することができるか?」と疑問を投げかけ、投球内容を分析している。
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8月を終えて83勝50敗でア・リーグ東地区首位を走るオリオールズ。プレーオフ進出へ着実に近づいているものの、今季33セーブの絶対的守護神フェリックス・バティスタが、26日(日本時間27日)に右肘の靭帯損傷で負傷者リスト(IL)入りするなど不安材料も抱えている。
そうした中、米メリーランド州地元局「MASN」は「8月最終日にオリオールズに関する3つの疑問を提示する」と題して記事を公開。3つの疑問の1つとして「シンタロウ・フジナミはポストシーズンで信頼することができるか?」と投げかけ、藤浪の投球内容について議論を展開している。
藤浪がポストシーズンのロースター枠に入るかについて、同局は「2つの角度からアプローチすることができる」と分析。「フジナミは直近のあまり重要ではない場面での登板となった火曜日の夜の9回に4安打2失点を喫するまで、4試合連続で無失点を続けていた。彼はオリオールズ加入後3本のホームランを許しているが(感覚では)それよりも多いように感じると断言する。左中間への大きな飛球に違いない」と、マウンド上で見せる投球にやや不安を覚えていることを記している。
一方で「フジナミは102マイル(約164キロ)を投げ、えげつない投球の組み合わせを見せることができる」とも指摘。「彼はここ7登板で四球を与えていない。ストライクを投げ、自信を持って投げれば、仕事を完遂できる。彼はそれをする必要がある。なぜならこれはまだオーディションのように感じるからだ」と二面性のある投球内容を、引き続きチェックしながら判断すべきとしている。
藤浪は8月25日(日本時間26日)の本拠地ロッキーズ戦で、2回無失点の好投を見せて移籍後初勝利となる今季6勝目。28日(同29日)の本拠地ホワイトソックス戦では9回に登板し、打者3人をわずか7球で封じた。翌29日(同30日)も9回に登板したが、ここでは1回4安打2失点と5試合ぶりの失点。守護神バティスタの離脱後、イェニエル・カノが主にクローザーを務める中で藤浪の起用法にも注目が集まる。
(THE ANSWER編集部)