主力放出エンゼルス 衝撃の解体劇選んだオーナーを米メディア酷評「最も恥ずかしいオーナーに猛追」
大谷翔平投手が所属するエンゼルスはシーズン残り1か月となったところで主力級6選手をウェーバー公示にかける“大量放出”という大激震を迎えた。米メディアは「アート・モレノはア・リーグ西地区で最も恥ずかしいオーナーに猛追する」とエンゼルスオーナーの方針を酷評している。
主力級6選手をウェーバー公示と米報道
大谷翔平投手が所属するエンゼルスはシーズン残り1か月となったところで主力級6選手をウェーバー公示にかける“大量放出”という大激震を迎えた。米メディアは「アート・モレノはア・リーグ西地区で最も恥ずかしいオーナーに猛追する」とエンゼルスオーナーの方針を酷評している。
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「なぜエンゼルスと他のMLB球団は優秀な選手を放棄するのか」と見出しで特集したのは米メディア「リンガー」。エンゼルスは1か月、若手の有望株と引き換えにトレードで獲得したばかりのルーカス・ジオリト投手、ランダル・グリチック外野手、ドミニク・レオン投手に加え、元ソフトバンクのマット・ムーア投手ら主力級6選手をウェーバー公示にかけたことが米メディアで伝えられた。
記事では「他の29球団は(この6選手を)わずかなコストで2023年シーズン残りを陣容に加えるチャンスを手にできた」と報じている。他球団がこの6選手を獲得した場合、エンゼルスは残り契約期間の年俸を支払う義務から解放される。今回の特集では1か月前にプレーオフ進出のために大補強に出たオーナーのアート・モレノ氏が、いわゆる贅沢税の支払いを回避するためのコストカットと解説している。
「気を付けろ、ジョン・フィッシャー。アート・モレノがア・リーグ西地区で最も恥ずかしいオーナーのタイトルに猛追している」と記事内で酷評。フィッシャー氏は西地区最下位に低迷するアスレチックスのオーナーで、MLBの収益分配金を手にしながら強化費や運営費を惜しむという“ケチ”なオーナーとして知られる。球団のラスベガス移転でも物議を醸しているが、エンゼルスの衝撃のチーム解体で、モレノ氏は最悪の汚名に近づいてしまっていると揶揄している。
「これは熱心に死守しようとしているモレノの小切手の問題だ」と特集では指摘。エンゼルスでのマイナーリーガーへの処遇の悪さや、球団ラジオ局の遠征先への派遣を取りやめる、といったオーナーのエピソードを紹介している。
一方、このタイミングで実力者をウェーバーにかけたのはエンゼルスだけではないという。プレーオフ進出が絶望になったヤンキースもハリソン・ベイダー外野手という実力者をコストカット目的で放出に動いているというが、「エンゼルスは別格だ。ロスターの5分の1で、トレード期限の爆買いで獲得した多くの選手だからだ」と分析している。
「エンゼルスファンにとっては不運だが、モレノが昨冬に売却を検討したものの、この時も最終的に逆戻りしていた。彼はすぐに追い出されることはない」
2014年以来のプレーオフ進出が遠ざかるばかりのチーム状況で、記事はファンに同情を禁じ得ない様子で締めくくられていた。
(THE ANSWER編集部)