北口榛花に敗れた6位中国の東京五輪女王が脱帽 地元メディアも「中国やり投げは危機感持つべき」【世界陸上】
ブダペスト世界陸上は25日(日本時間26日)、女子やり投げ決勝が行われ、昨年大会銅メダルの日本記録保持者・北口榛花(JAL)は66メートル73をマークし、日本女子26年ぶり、トラック&フィールド種目初の金メダルを獲得。4位で迎えたラスト6投目で大逆転の世界一に輝いた。故障もあって61メートル66の6位に終わった東京五輪金メダリスト・劉詩頴は脱帽し、地元メディアも「中国の女子やり投げは危機感を持つべき」と伝えた。
ブダペスト世界陸上
ブダペスト世界陸上は25日(日本時間26日)、女子やり投げ決勝が行われ、昨年大会銅メダルの日本記録保持者・北口榛花(JAL)は66メートル73をマークし、日本女子26年ぶり、トラック&フィールド種目初の金メダルを獲得。4位で迎えたラスト6投目で大逆転の世界一に輝いた。故障もあって61メートル66の6位に終わった東京五輪金メダリスト・劉詩頴は脱帽し、地元メディアも「中国の女子やり投げは危機感を持つべき」と伝えた。
北口の金メダルと劉詩頴の6位入賞を伝えた「羊城晩報」は、来月に中国・杭州で行われるアジア大会に注目。「(7月の)アジア選手権の投てき種目で中国女子が金メダルを逃したのはやり投げのみだが、9月のアジア大会も日本選手の活躍が予想される。中国女子やり投げが首位を守れないのは主に日本の女子やり投げの台頭が原因だ」。北口が世界陸上で金メダルを獲得し、7月アジア選手権では斉藤真理菜が金メダルを獲得しており、警戒心を強めた。
「中国の女子やり投げは危機感を持つべきだが、劉詩頴も状況が非常に厳しいことを認識している」とし、本人が「北口はずっとヨーロッパで指導を受けている。非常に体系的な練習だと聞く。成績は常に65メートル以上だ。アジア大会は非常に厳しいものになる。私も今回の大会の良い感じを続けて、引き続き自分の状態を取り戻すことに努め、アジア大会ではいい試合をしたい」と語ったという。
さらに「中国体育報」は「女子やり投げはハラハラドキドキの決勝となった。日本の北口榛花は最後の一投の前まで4位だったが、最後の一投で大爆発。66メートル73を成し遂げ、乾坤一擲の一投で、大逆転で金メダルを獲得した」と伝えた。
また、別の記事では「ここ2年で、日本の北口榛花は著しく成績を挙げている」とし、前回大会は63メートル27で3位を記録し、今年7月には今季世界最高67メートル04で日本記録を更新したことに言及。今大会もラスト1投で逆転Vを飾ったに触れた上で、劉詩頴もライバルもこの状況に常に注目しているとした。
(THE ANSWER編集部)