大谷翔平は「最も完璧な野球の標本」 右肘負傷も米名物記者は功績を絶賛「彼こそ野球そのもの」
米大リーグ・エンゼルスは23日(日本時間24日)、大谷翔平投手の右肘の靭帯に損傷があり、今季残り試合に投手として登板しないと発表した。日米に驚きや悲しみといったさまざまな感情が広がる中、米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が「オオタニのマジックシーズンは怪我で中断された」という記事で、ここまで球界に残してきた功績を絶賛している。
ESPNのパッサン記者が二刀流の功績を絶賛「彼は野球の絶頂にいた」
米大リーグ・エンゼルスは23日(日本時間24日)、大谷翔平投手の右肘の靭帯に損傷があり、今季残り試合に投手として登板しないと発表した。日米に驚きや悲しみといったさまざまな感情が広がる中、米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が「オオタニのマジックシーズンは怪我で中断された」という記事で、ここまで球界に残してきた功績を絶賛している。
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今季ここまで、打者として44本塁打、投手としても10勝という目を見張るような成績を残している大谷。シーズンMVPや最高の投手に贈られるサイ・ヤング賞を受賞する可能性も取りざたされていた。故障で今季の投手としての登板はなくなったとはいえ、パッサン記者は「過去3年間、ショウヘイ・オオタニがフィールドで過ごした時間は一瞬一瞬が贈り物だった」と書き出し、投打二刀流で圧倒的な成績を残してきた事実をこうつづっている。
「これまでにユニホームを着てきた選手史上、最も完璧な野球の標本で、同時に1世紀にわたって投手か打者どちらかを選ぶ事を求められてきた野球界において、最高の投手であり最高の打者として活躍するオオタニは野球の常識を変えた。彼は野球の絶頂にいた。彼こそが野球そのものだと言える」
休みなく投手と打者の両方をこなす姿は、驚きでしかなかった様子だ。その結果判明した負傷を「オオタニの最も強力な敵は、対峙するピッチャーやバッターではなかった。実は彼自身の身体で、求めるすべてに耐えるそのキャパシティであった。靭帯は伝説なんて気にしてくれない」と振り返る。
現時点ではっきりしているのは、大谷が今季投手としてはもう試合に出ないということ。手術を受ける、受けないなどの治療をどうするかという問題は検討されているところだ。「再度のトミー・ジョン手術が必要かもしれない。2か月後に控えた彼のフリーエージェント問題がより複雑になった」と、今後の展開を予想する。
23日(同24日)に行われたレッズとのダブルヘッダー第1試合に投打同時出場した大谷は、右手の異状を訴えて途中降板。検査を経た上で第2試合にはDHで途中出場した。この事実にもパッサン記者は驚きを隠さない。「オオタニはダブルヘッダー第2試合の時点でこれらをすべて知っており、あの素晴らしかった瞬間は、今となっては胸の張り裂けるような瞬間になってしまった」と記している。
(THE ANSWER編集部)