ブダペスト世界陸上…スマイルが印象的な実力者

　ハンガリー・ブダペストで行われている世界陸上で、韓国の走り高跳び選手ウ・サンヒョクが母国の期待を背負っている。20日の予選で2メートル28を飛び、決勝進出を決めた。世界陸上で韓国選手が金メダルを獲得したことはまだなく“史上初”なるか注目される。

「朝鮮日報」など韓国の各メディアによると、母国では「スマイルジャンパー」との愛称もあるウ・サンヒョク。予選の後に両手で力こぶを作ってみせるなど「カメラに向かって、いつもの愉快な姿を見せた」と報じられている。今大会では、合宿地のドイツから17日にハンガリーへ移動しようとした際に飛行機の欠航に遭い、7時間待った末に約700キロを自動車で移動したと伝えられている。

　米オレゴン州ユージンで行われた前回大会では銀メダル。これが世界陸上史上、韓国代表の最高成績だという。また、昨年3月にセルビアで行われた世界屋内陸上選手権では金メダルを獲得しており、走り高跳びでは史上5人しかいない、屋内外での世界一という記録もかかる。

　また、日本の陸上ファンの注目を集める理由もある。X（旧ツイッター）上では、「千原ジュニアさんにしか見えない」「千原ジュニアが走り高跳び出てる」「どう見ても若い千原ジュニア」などと、お笑い芸人の千原ジュニアさんに顔が似ていると注目する声も上がった。昨年のオレゴン世界陸上でも同様の反応をするファンがいるなどお馴染みで、韓国ではアイドルグループ「THE BOYZ」のケビンに似ているとの声があるという。

　決勝は日本時間の23日早朝2時58分から行われる。悲願の金メダル獲得となれば、その後のパフォーマンスと合わせて話題となりそうだ。