女子七種競技は壮絶なフィナーレ 倒れ込んだ2位米選手を1位英選手が労う、海外称賛「この写真大好き」【世界陸上】
ブダペスト世界陸上は20日(日本時間21日)、女子七種競技が終了し、カタリーナ・ジョンソン・トンプソン(英国)が6740点で19年ドーハ大会以来の優勝。2位アナ・ホール(米国)との20点の接戦を制した。最終種目の800メートルでは走り終えて倒れ込んだ2位ホールに1位トンプソンが歩み寄り、健闘を称え合うシーンがあった。海外ファンなどから称賛の声が上がった。
ブダペスト世界陸上
ブダペスト世界陸上は20日(日本時間21日)、女子七種競技が終了し、カタリーナ・ジョンソン・トンプソン(英国)が6740点で19年ドーハ大会以来の優勝。2位アナ・ホール(米国)との20点の接戦を制した。最終種目の800メートルでは走り終えて倒れ込んだ2位ホールに1位トンプソンが歩み寄り、健闘を称え合うシーンがあった。海外ファンなどから称賛の声が上がった。
「クイーン・オブ・アスリート」を決める2日間の戦は壮絶なフィナーレとなった。
最終種目の800メートル2組。ホールは2分4秒09の1着でゴールし、1053点を獲得した。優勝を争ったトンプソンは2分5秒63で2着に入り、1030点を獲得。金メダルは20点差でトンプソンが輝いた。メダルの色は分かれたが、7種目を戦い抜いたライバル同士はリスペクトに満ちていた。死力を出し尽くした各選手が倒れ込んだトラック上。同じように仰向けになったままのホールにトンプソンが歩み寄り、膝をついて抱き合うようにして健闘を称え合った。
米専門メディア「CITIUS MAG」の公式X(旧ツイッター)は、その模様を写真で掲載。「七種競技でなんというフィニッシュだ! 過酷な2日間の競技は、カタリーナ・ジョンソン・トンプソンとアンナ・ホールの差がわずか20ポイントで1.5秒差だった。KJT(トンプソン)は6740ポイントで2度目の世界女王になり、ホールは2022年の銅メダルから銀メダルに上がった」と伝えた。
海外ファンからは「本当に楽しかった!」「最後まで凄い大会だったよ!」「この写真が大好き! ホールの信じられない走りだった」「2人の女王がここにいる」「この写真最高だね」との声が寄せられ、2012年ロンドン五輪&2016年リオデジャネイロ五輪の十種競技金メダリストのアシュトン・イートン氏も「信じられない戦いだった!」と称賛。観る者の胸を打つドラマとなった。