金メダルまで5mで転倒→失格 悲劇のオランダ女子リレー最終走者が失意「隣に誰か感じた瞬間に…」【世界陸上】
ブダペスト世界陸上は19日(日本時間20日)、混合マイルリレー決勝で先頭を走っていたオランダのアンカー、フェムケ・ボルがゴール5メートル手前で転倒。バトンを落としてゴールし、失格となる悲劇が起きた。米国が3分8秒80の世界新記録で優勝。転倒したボルは「隣に誰か来ていると感じた瞬間には地面に倒れていた」と振り返った。
ブダペスト世界陸上
ブダペスト世界陸上は19日(日本時間20日)、混合マイルリレー決勝で先頭を走っていたオランダのアンカー、フェムケ・ボルがゴール5メートル手前で転倒。バトンを落としてゴールし、失格となる悲劇が起きた。米国が3分8秒80の世界新記録で優勝。転倒したボルは「隣に誰か来ていると感じた瞬間には地面に倒れていた」と振り返った。
金メダルの夢が目前で潰えた。アンカー勝負に突入した混合マイルリレー決勝。オランダの女子選手ボルが先頭で最後の直線に入った。しかし、米国のアレクシス・ホームズが猛追。なんとかボルが先頭で逃げ切るかと思われた。しかし、その瞬間にまさかの転倒。落としたバトンだけがそのままゴールラインを越えた。
本人はすぐに立ち上がって3番手でゴール。倒れた地点はゴールわずか5メートル手前だった。オランダは失格。ボルは頭を抱え、呆然とした様子だった。取材エリアでは、転倒について「よくわからない」と困惑。疲労も感じていたという。
「最後は行きたかったけど、いつもできている走りができなかったんです。痙攣したと思う。隣に誰か来ていると感じた瞬間には地面に倒れていた」。落胆を隠すように微笑みながら「望んでいたことではないけど、こういったことは起こるものよ」と気丈に振る舞った。
ウォームアップの時に問題なかったか問われたが、「調子はとても良かった」と返答。残りの種目へ「素晴らしい調子だけど、今日はそれを見せられなかった。ここ数日間でまたチャンスがあるのはとてもラッキーなことね」と切り替えた。
オランダは直前の女子1万メートル決勝でも、先頭を走っていたシファン・ハッサンがゴール20メートル手前で転倒。31分53秒35で11位に転落する大波乱があり、悲劇が相次いだ。
(THE ANSWER編集部)