まさかのルーティン忘れでも日本人10年ぶり入賞 1万m廣中璃梨佳が苦笑「ゾーンに入ってました」【世界陸上】
不調で日本選手権の連覇が途絶えた「モヤモヤする毎日。その期間があったからこそ…」
東京五輪1万メートルで自己ベスト31分00秒71をマークし、7位入賞を果たした。5000メートルは14分52秒84で9位だったが、05年福士加代子の日本記録14分53秒22を16年ぶりに更新。昨年オレゴン大会は1万メートル12位で入賞は逃したが、30分39秒71は自己ベスト&日本歴代2位の好記録だった。今年5月の日本選手権はコンディション不良もあって4位。3連覇を逃したが、なんとか代表に滑り込んだ。
「4月から調子が上がらず、モヤモヤする毎日。その期間があったからこそ今の自分があると思う。笑顔でスタートラインに立てたことが一番です。合宿で調子を上げてこられたので、5000メートルに繋がると思う。今年で一番いい状態でした」
今大会は23日に予選が行われる5000メートルにも出場する。
日本人の女子1万メートル入賞は、2013年モスクワ大会で5位だった新谷仁美(積水化学)が最後。1997年アテネ大会で銅メダルの千葉真子が過去最高だった。今大会前までの日本記録は新谷の30分20秒44。廣中と同じく2大会連続2度目の出場だった25歳・五島莉乃(資生堂)は、33分20秒38の20位だった。
(THE ANSWER編集部)