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187cm逸材が高校生Jデビューに意欲 J2水戸に加入内定の大津MF碇明日麻「チームの心臓に」

サッカー・J2リーグの水戸ホーリーホックに来季加入が内定している大津高校MF碇明日麻(3年)が15日、オンライン会見に出席。「この間の長崎戦は、特別指定選手になって出られる試合だったのですが、メンバー外という結果ですごく悔しい思いをした。この1週間、絶対にアピールしてメンバーに入りたいという思いで練習に取り組んでいます」と次節でのJリーグデビューに意欲を示した。

水戸ホーリーホックに来季加入が内定している大津高校3年のMF碇明日麻【写真:MITO HOLLYHOCK】
水戸ホーリーホックに来季加入が内定している大津高校3年のMF碇明日麻【写真:MITO HOLLYHOCK】

今季プレミアWESTで得点ランク首位、大津主将としてインターハイにも出場

 サッカー・J2リーグの水戸ホーリーホックに来季加入が内定している大津高校MF碇明日麻(3年)が15日、オンライン会見に出席。「この間の長崎戦は、特別指定選手になって出られる試合だったのですが、メンバー外という結果ですごく悔しい思いをした。この1週間、絶対にアピールしてメンバーに入りたいという思いで練習に取り組んでいます」と次節でのJリーグデビューに意欲を示した。

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 碇は、大学や高校などの所属チームに登録したまま、受入先のJクラブの選手として公式戦に出場できる「特別指定選手」に8日付けで認定されたため、今季のJリーグ出場が可能になった。水戸は8月19日にブラウブリッツ秋田戦、26日に栃木SC戦を控えている。

 大津高で1年時から主力としてプレーしてきた碇は、身長187センチと上背があり、ボランチ、センターバック、トップ下と幅広いポジションで起用されてきた。今季は攻撃の中心として活躍。高校世代最高峰のプレミアリーグWESTでは、13ゴールで得点ランクトップに立っている。碇は「ロングフィード、ロングシュート、打点の高いヘディングで貢献したい。ボランチのポジションで、チームの心臓という感じで、チームの中心となってプレーしたい。ボランチが、自分の良さが一番出るのではないかと思う」と特長をアピールした。

大津で1年生から主力として活躍。今季プレミアリーグWESTで13得点と攻撃力も魅力【写真:平野貴也】
大津で1年生から主力として活躍。今季プレミアリーグWESTで13得点と攻撃力も魅力【写真:平野貴也】

 4日に閉幕した全国高校総体(インターハイ)では、初戦で市立船橋(千葉)に死闘の末PK戦で敗れたが、大津の主将として出場。後半開始早々に同点ゴールを決める活躍を見せた。大会後から水戸の練習に参加。9月には高校の公式戦が再開するため、約3週間の合流となるが、その中でもプレースピードや球際の強さなどの違いに刺激を受けながら、早期にプロの世界に爪痕を残そうと意欲的。スケール感があり、将来が楽しみな選手だ。

 水戸の西村卓朗ゼネラルマネージャーは、2月に初めて練習参加した時からプレー判断の早さを評価。「トップに帯同して2週間。判断も早くてプロでも通用する。楽しみなのは、フィジカルがついてきた時。世代の中でも引っ張っていく選手になる可能性がある。日本代表を含め、高い志を持ってやってもらいたい」と期待をかけた。U-17日本代表の経験もあり、他クラブの練習にも参加していた碇だが、水戸からステップアップしていった選手の軌跡や、若手に必要なことなどを西村GMから聞く中で「1年目に入るチームとして一番良いと思った」と進路を決めたことを明かした。

 水戸は近年、成績はJ2で中位から下位が多いが、活躍した所属選手が次々と上位カテゴリーへ進んでいる。2022年カタール・ワールドカップの日本代表FW前田大然(セルティック)は、その代表格。昨季、アルビレックス新潟のJ2優勝に貢献して今季途中でベルギーに渡ったMF伊藤涼太郎(シント=トロイデン)や、昨季J2の得点王で横浜FCからオランダへ移籍したFW小川航基(NECナイメヘン)も、水戸を経由して世界に羽ばたいている。

 大津高の山城朋大監督は「若手の育成に定評のある水戸さんで、碇が来季からお世話になれることを光栄に感じている。今後、プロのスピード感に慣れれば、本人が勝負したいと思っているボランチや、チームが必要とする場所で活躍できる選手に育つと期待している。良い意味で強気な性格。パーソナルな部分も信頼している。この世界で大きく羽ばたいてくれればと思っている」と水戸を経由して飛躍した選手たちの後を追う活躍に期待をかけた。

 9月第1週に再開するユース年代最高峰のプレミアリーグや、冬の高校選手権など大津高の中心として今季の高校サッカー界でも引き続き注目される選手だが、内定先の水戸で受けた刺激をどのようにプレーに還元していくかも楽しみだ。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)


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