女子ゴルフで驚異的「61」の大会記録 2位急浮上の20歳・神谷そら「恐ろしいです(笑)」
女子ゴルフの国内ツアー・NEC軽井沢72第2日が12日、長野・軽井沢72G北C(6702ヤード、パー72)で行われ、74位で出た新人の20歳・神谷そら(郵船ロジスティクス)が2イーグル、7バーディーの大会コース記録61で回り、通算10アンダー。驚異的スコアを叩きだし、ホールアウト時点では暫定首位と1打差の同2位に急浮上した。
国内ツアー・NEC軽井沢72第2日
女子ゴルフの国内ツアー・NEC軽井沢72第2日が12日、長野・軽井沢72G北C(6702ヤード、パー72)で行われ、74位で出た新人の20歳・神谷そら(郵船ロジスティクス)が2イーグル、7バーディーの大会コース記録61で回り、通算10アンダー。驚異的スコアを叩きだし、ホールアウト時点では暫定首位と1打差の同2位に急浮上した。
神谷が大爆発した。前半11番で6メートルのバーディーパットを入れると、13番から3連続バーディー。16番は残り203ヤードからの第2打を1メートル半につけ、イーグルを奪った。後半もショット、パットともに冴え、9番は14メートルのイーグルパットをねじ込んでみせた。スコアは大会コース記録の「61」だ。
「ちょっとよくわかんない感覚です(笑)。プレーしている時は特に感じていないけど、終わってから凄いスコアが出たんだなと。恐ろしいです(笑)。(1ラウンド2イーグルは)たぶんないんじゃないかなと思います。最終ホールは入れに行くのではなく、寄せに行くことだけを考えていたのでビックリ。昨日はタッチが合っていなかったので、チャンスを決め切れなかった。タッチを合わせることだけを意識して今日はラウンドしていました」
昨年プロテストをトップ通過した逸材。今年4月のフジサンケイレディスでは新人一番乗りの優勝を果たした。しかし、以降は14試合のうち予選落ち5度、棄権2度。2週前は熱中症で動けなくなったためだった。夜1時に吐き気に襲われ、ベッドから起き上がった時に「時空が歪んだ。目まいかなと」。対策していたが、体に熱がこもっていた。
「いまだにちょっとクラっとする」。猛暑を乗り越えるため、「たくさん食べて、たくさん寝ています」と、さらなる対策を講じているという。
「この時期のプロの試合は初めて。毎週違うコースで頭がパンクしかけていた。調子自体は6月も上がっていたけど、ショットとパットがかみ合わなくてもどかしい時間を過ごしていた」
今週は海外メジャー・AIG全英女子オープンも開催中。同学年の選手も出場し、「めちゃくちゃ意識はしています」と刺激に。「結果もそうですし、1年先にプロテストに合格して1年目から活躍している選手たち。常に先を行っているので凄いなと思いつつ、自分も行きたいなっていう気持ちが強くなりました」と受け止めた。
会見中に2打差まで広がった優勝争い。「何がどうなっているかちょっとわからないけど、久々の優勝争いを楽しんで、明日も自分らしい攻めのゴルフができればいいかなと思います」と先を見据えた。
(THE ANSWER編集部)