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甲子園で「反則級」と話題の日大三エースの魔球 直伝の甲子園V腕・吉永健太朗さん認定「あれはシンカー」

吉永健太朗さん(撮影は2019年)【写真:編集部】
吉永健太朗さん(撮影は2019年)【写真:編集部】

吉永さんも「あれはシンカーです」と太鼓判「自分から見ても自分のシンカーに凄く近い」

 見事に会得した安田は甲子園の大舞台で躍動。本人は謙遜して「チェンジアップ」と呼んでいるが、吉永さんは「あれはシンカーですよ」と太鼓判を押す。

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「めちゃくちゃ良い球です。軌道が似ていて、今回の試合で自分にもたくさんの連絡が来ました。当時のシンカーに凄く近いと言われ、私もそう感じました。本人も課題と言っていましたが、もっとパワーがついて、球速も上がれば、さらに化けると思います。安田君には『自信を持ってシンカーと言って』と伝えていますが、凄く謙虚な気持ちも良いと思います」

 もともと、吉永さんは1つ上にいた関谷亮太(元ロッテ)を真似して習得した球種。それが時代を超え、受け継がれている。「僕の場合は目の前に関谷さんがいたので参考にしやすかった。もう12年前なのに、同じ三高のエースとしてシンカーを投げて活躍してくれてうれしいです」と喜んだ。

 日大三から早大を経て、JR東日本で2019年限りで引退した吉永さん。現在は人材業界に転職し、将来はスポーツビジネスのフィールドに携わりたいと考えている。

 また、副業という形で野球指導も行っており、やりがいを感じている。怪我もあって栄光と挫折を経験した現役時代。「自分は頂点からどん底まで本当に野球でいろんな経験をして、苦しい思いもたくさんしたので、その経験を活かし、少しでも今野球に取り組む人たちの力になれたら」と語る。

 後輩たちは吉永さんがエースだった2011年以来、12年ぶりの日本一を目指している。「安田君は本人のスタイルは確立している。今から甲子園で新しいことやるより、ぶれずにやり抜くことが大切。自分は甲子園で打ち込まれた試合もあった。やり抜いて良い結果になったらうれしい」とエールを送った。

(THE ANSWER編集部)

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