大谷翔平より前に羨望された二刀流誕生、MLB殿堂選手が可能性感じた偉人「唯一チャンスあった選手」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は今季、ここまで投げては9勝、防御率3.32、打っては40本塁打で打率.308と二刀流選手として異次元の活躍を続けている。昨今こそ大谷の活躍で“市民権”を得た二刀流だが、過去の偉人たちにとっても今の大谷は羨望の的。米紙は二刀流としての資質があった殿堂入り選手の可能性について、当時を知る偉人の証言を掲載。「二刀流としてプレーするチャンスがあった唯一の選手」と語っている。
大谷より先に「二刀流選手」となっていた可能性は…
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は今季、ここまで投げては9勝、防御率3.32、打っては40本塁打で打率.308と二刀流選手として異次元の活躍を続けている。昨今こそ大谷の活躍で“市民権”を得た二刀流だが、過去の偉人たちにとっても今の大谷は羨望の的。米紙は二刀流としての資質があった殿堂入り選手の可能性について、当時を知る偉人の証言を掲載。「二刀流としてプレーするチャンスがあった唯一の選手」と語っている。
ミネソタ州地元紙「スタートリビューン」は「長年のもしもの話: デーブ・ウィンフィールドはショウヘイ・オオタニと同じことをすることができただろうか?」との見出しで記事を掲載。「セントポール出身のデーブ・ウィンフィールドは打者として殿堂入りを果たしたが、1973年にミネソタ大学で彼は野球場では何でもできることを証明した」と小見出しをつけて、ウィンフィールド氏の実績を持ち出している。
パドレスやヤンキースで通算3110安打、465本塁打を記録した殿堂入り選手のウィンフィールド氏については、今年のオールスターで大谷との2ショット画像を公開したMLB選手会公認の弁護士ランディ・M・グロスマン氏が「知らない人のために、デーブ・ウィンフィールドは1973年のカレッジ・ワールドシリーズで投手のパフォーマンスを評価されてMVPに選ばれた。ウィンフィールドはそのままメジャーに入り、殿堂入りとなるキャリアにおいて毎日外野手としてプレーした」とつづり、話題になっていた。
そんなウィンフィールド氏は記事内で「オオタニが現れるまで誰もそんな風に思っていなかったけど、先発投手でありながら野手でもあることが、私が選手として思い描いていた姿だった」と回顧。記事はさらに「もう一人のゴーファーズ(ミネソタ大の愛称)史上最高の偉人であり、同じく最初の投票で殿堂入りをしたポール・モリターは、ウィンフィールドがオオタニを再現できる最大の可能性を持った選手なのかと尋ねられた…数十年前から」と続け、同じく殿堂入りを果たしているポール・モリター氏の話も紹介している。
「デーブ・ウィンフィールドの投手としての経歴を知っているから、彼が二刀流としてプレーするチャンスがあった選手としては唯一である」
ウィンフィールド氏は前出のグロスマン氏の投稿があった際に「オオタニが今やっているように、私もMLBで投打二刀流をしたかった」「でも、当時はチームにそのビジョンがなかったんだ」と羨望の想いをつづっていた。
(THE ANSWER編集部)