なでしこと戦えなかった米国GK W杯3連覇阻まれた“科学の目”に無念さ露わ「止めたと思った」
6日に行われたサッカーのFIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会の決勝トーナメント1回戦で、FIFAランキング3位のスウェーデンにPK戦の末、4-5で敗れた同1位の米国代表。PK戦でゴールラインテクノロジー(GLT)が示した“科学の目”の前に大会3連覇の夢はついえた。最後に涙をのんだ米国代表GKアリッサ・ネイハーは「ミリ単位の差で終わってしまうのは非常につらい」「止めたと思った」などと心境を語った。米スポーツ専門局が伝えている。
女子W杯決勝トーナメント1回戦で敗退
6日に行われたサッカーのFIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会の決勝トーナメント1回戦で、FIFAランキング3位のスウェーデンにPK戦の末、4-5で敗れた同1位の米国代表。PK戦でゴールラインテクノロジー(GLT)が示した“科学の目”の前に大会3連覇の夢はついえた。最後に涙をのんだ米国代表GKアリッサ・ネイハーは「ミリ単位の差で終わってしまうのは非常につらい」「止めたと思った」などと心境を語った。米スポーツ専門局が伝えている。
スポーツ大国からサッカーの「女王」の称号が消えた。120分戦って両チーム無得点。5人ずつが蹴り合ったPK戦でも決着がつかず、突入したサドンデスに落とし穴があった。米国は7人目がポストに当てて失敗。スウェーデン7人目のDFリナ・フルティグが蹴ったボールは米国GKネイハーが弾き出して試合続行かと思われた。しかし、GLTの判定は「ゴール」。その瞬間、スウェーデンの勝利が決まった。
米スポーツ専門局「FOXスポーツ」は「アリッサ・ネイハー、スウェーデンの決勝点についてのコメント『止めたと思った』」との見出しで記事を掲載。本文では「ワールドカップがミリ単位の差で終わってしまうのは非常に辛い」「ベスト16のゲームまで行ったら負けて意味がある試合はないと思う。負けは負けだわ」とネイハーのコメントを伝えている。
記事内では「彼女はできる限りのことをしたが、米国人には残念なことに、ラピノー、オハラ、ソフィア・スミスがそれぞれシュートをミスし、スウェーデンがそれにつけ込んだ」とミスが目立った試合だったと指摘。その中でネイハーが「彼女らのことを思うと心が痛む」と語り、こう続けている。
「辛いわ。彼女たちはこのためにトレーニングしてきたし、このために準備してきた。不幸にもこういうことが起こってしまった。彼女たちがどれだけこれにかけていたか知っているから心が痛む」
最後のPKのシーンについては「止めたと思ったわ」「でも残念ながら少しだけ入ってしまった。これは辛いわ」と回顧。GLTの介入で決着がついたことについても納得しているようで「だから、入っていたということね」と潔く敗戦を受け入れた。
とはいえ、敗退の悔しさは深い悲しみとなっているようで「胸が張り裂けそうだわ」と告白。「私たちはこれにグループとして、チームとしてかなりのことを注ぎ込んでいた。この大会だけじゃなく、この数週間だけじゃなくね。私たちにとって、ここまで来るのに3、4年かけてきた。数多くのことを犠牲にして、数多くの献身をしてきた。この舞台を夢見てきたの。このためにプレーしてきたという瞬間なの」と語っていた。
(THE ANSWER編集部)