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「間違いなく敬遠するね」 大谷翔平の敬遠増加でマドン氏の持論「全ては誰が後ろを打つかだ」

米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は今季39本塁打をマーク。本塁打キング争いトップを独走している。強打の大谷に対し、相手が勝負を避けるケースも増えており、最近3試合では申告敬遠が5つ。今季通算でも両リーグ最多の13となっている。2022年途中までエンゼルスで監督を務めたジョー・マドン氏は米番組内で「(自分なら敬遠を)間違いなくするね」「より優れた打者を歩かせ、次の打者と対戦するのは有益だと思う」と指摘。後続の打者の重要性を説いた。

敬遠申告で一塁に歩くエンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】
敬遠申告で一塁に歩くエンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷は敬遠13で両リーグ最多

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は今季39本塁打をマーク。本塁打キング争いトップを独走している。強打の大谷に対し、相手が勝負を避けるケースも増えており、最近3試合では申告敬遠が5つ。今季通算でも両リーグ最多の13となっている。2022年途中までエンゼルスで監督を務めたジョー・マドン氏は米番組内で「(自分なら敬遠を)間違いなくするね」「より優れた打者を歩かせ、次の打者と対戦するのは有益だと思う」と指摘。後続の打者の重要性を説いた。

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 MLB専門局「MLBネットワーク」の公式YouTubeチャンネルは、「あなたはショウヘイ・オオタニを敬遠するか?」とのタイトルで動画を公開。「MLBナウ」に出演したマドン前監督の動画を公開した。さまざまな話題の中で、先週大谷に対して2戦連続で2つの申告敬遠をしたブルージェイズの戦略についても語っている。

 聞き手から「ブルージェイズは我々がしばしば『バリー・ボンズ級の扱い』と呼ぶことをオオタニに対して行った。あるいはジョー・マドンがブライス・ハーパーに対してしたようなことを。ここ2試合で4回彼を歩かせた。これは良い戦略か? あなたもそうするか?」と問われたマドン氏はこう答えている。

「ああ。間違いなくするね。試合前に対戦相手のラインナップを手に入れると、いつでも最高の打者の後ろが誰かを見る。投手コーチ、ブルペンコーチ、先発投手にいつも伝えるんだ。誰々(※最高の打者のこと)にやられないようにしろと。連戦が始まる前にはそういった話をするんだ」

 ブルージェイズとの3連戦初戦、大谷は第1打席で39号をかっ飛ばした。この後、ブルージェイズベンチでは主砲マット・チャップマンが、シュナイダー監督に激しい剣幕で言葉をぶつける様子が現地中継に映った。大谷と勝負したことに対する抗議ではないかと報じられ、口の動きから「なんでヤツと勝負したんだ? このチームで唯一の打てる選手じゃないか」という趣旨の発言をしたと憶測が飛んでいた。

 マドン氏はチャップマンの主張について「見たよ。ダグアウトにあるカメラには注意しないとね。秘密になるべき会話だね。そういう会話は連戦が始まる前にしているものだ。あの時点まで行ってしまったのは良くなかったが、チャップマンの行動は理解できるよ」と話した。「(相手チームの監督だったら)あのような状況では、ほぼ確実に連戦が始まる前にショウヘイとは勝負しないと伝えていただろう」とも語っている。

 カブス監督時代の2016年、マドン氏はナショナルズで絶好調だったブライス・ハーパーに対し、4連戦の19打席で13四球を与えたこともあった。うち1試合は6四球。カブスは4連勝している。「そんなに悪かった?(苦笑) それは率直にいって、後ろを誰が打っていたかに基づいていた」と回顧し、こう続けている。

「あのチームには(アンソニー)レンドンがいて、(ジェイソン)ワースがいて、ダニエル(マーフィー)がいた。彼らは(ライアン)ジマーマンをハーパーの後ろに置くことを選択した。アンソニーかダニエルのどちらかが後ろだったら、同じことはしていなかったかもしれない。あの4連戦ではずっとジマーマンを後ろに置いていた。だからそうすることを選んだんだ。全てはプロテクション(勝負を避けられないように後ろに強打者を置くこと)だ」

 今後勝負を避けられることが増えるであろう大谷。マドン氏は、後ろを打つ打者の重要性を説いていた。

(THE ANSWER編集部)


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