「打てるのは大谷だけ」発言騒動 ネビン監督が敵軍選手に怒ったふり「冗談と我々は分かってるよ」
米大リーグのエンゼルスは29日(日本時間30日)、敵地ブルージェイズ戦に1-6で敗れ、ワイルドカードを争うライバルに2連敗を喫した。前日に大谷翔平に勝負させて被弾したことを「なんでヤツと勝負したんだ? このチームで唯一の打てる選手じゃないか」などと自軍のジョン・シュナイダー監督に抗議したのではないかと報じられたブルージェイズのマット・チャプマン内野手の騒動について、エンゼルスのフィル・ネビン監督が言及した。
チャプマン&ネビン監督が試合前に会話
米大リーグのエンゼルスは29日(日本時間30日)、敵地ブルージェイズ戦に1-6で敗れ、ワイルドカードを争うライバルに2連敗を喫した。前日に大谷翔平に勝負させて被弾したことを「なんでヤツと勝負したんだ? このチームで唯一の打てる選手じゃないか」などと自軍のジョン・シュナイダー監督に抗議したのではないかと報じられたブルージェイズのマット・チャプマン内野手の騒動について、エンゼルスのフィル・ネビン監督が言及した。
事の発端は前日のこと。初回に大谷に39号先制ソロを打たれ、初回表が終了した後のブルージェイズベンチ内で、チャプマンがシュナイダー監督に激しい剣幕で言葉をぶつける様子が現地中継に映り、話題に。大谷と勝負したことに対する抗議ではないかと報じられ、口の動きから「なんでヤツと勝負したんだ? このチームで唯一の打てる選手じゃないか」という趣旨の発言をしたと憶測が飛んだ。
試合後の会見で、シュナイダー監督は「監督と選手が起きたことについて話し合った。そうとだけ言っておく」、チャプマンも「良い理由から起きたもの。自分は競争心が高くて、ただ試合に勝ちたい。ネガティブなやり取りとかではないんだ。ただ興奮しただけだ」と話すにとどめ、内容は明かさなかった。
しかし、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者のツイッターによると、一夜明けたこの日の試合前、ネビン監督はエンゼルス打線を揶揄する意味も含まれるコメントについて「あれはただの冗談だ。我々はみんな分かっている。(モチベーションにするなど)どのようにそれを使おうと問題ない」と話し、意に介すことはなかったという。
また、ネビン監督はチャプマンが同じフラートン出身の選手として知っており、試合前のグラウンドでチャプマンと話した際に騒動に怒っているふりをしたジョークも仕掛けたという。よもやの形で注目を集めることになったブルージェイズベンチ内の騒動だったが、遺恨を残すことにはならなかったようだ。
(THE ANSWER編集部)