WBC＆WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦

　ボクシングのWBC＆WBO世界スーパーバンタム級（55.3キロ以下）タイトルマッチ12回戦が25日、東京・有明アリーナで行われ、挑戦者の井上尚弥（大橋）が2団体統一王者スティーブン・フルトン（米国）に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。共同プロモート契約を結ぶ米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは、試合直後に撮影した2ショットを公開。「数世代に一人のタレントだ」と再び絶賛していた。

　91歳、名高い大物プロモーターも井上の圧巻TKO勝ちに頬を緩ませた。スーパーバンタム級で獲得したばかりのベルト2本を両肩に下げ、まだバンテージを巻いた状態の井上。その隣でスーツ姿のアラム氏は、にっこりと笑顔。歓喜の2ショットを撮影した。

　実際の写真をツイッターに公開したアラム氏は「ナオヤ・イノウエは数世代に一人のタレントだ。世界最高のパウンドー・フォー・パウンド・ファイターだ」と文面で称えた。米ファンからも同調する声が書き込まれた。

「当然。そこに異議はない」
「イノウエは世代を代表する本物のタレントだ」
「同意する。彼は現時点でパウンド・フォー・パウンド世界最高であると証明した」
「賛成せざるを得ないよ、ボブ」
「彼がアメリカ人のリスペクトを得られることを願う」
「疑問を持つ余地なし」
「素晴らしいパフォーマンスだった。彼にかかったらフルトンもアマチュア選手のようだった」
「おめでとう。見事だった」

　試合後、現地で取材に応じたアラム氏は「彼は今、パウンド・フォー・パウンドであることに間違いない。経験のあるすごく強い相手に、何者でもないかのように勝った。日本は誇りに思うべきだと思う」と絶賛している。