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37歳で世界初挑戦「勝つことが一番の恩返し」 五輪銅メダリスト・清水聡が決意の計量パス

ボクシングのWBO世界フェザー級タイトルマッチが25日、東京・有明アリーナで行われる。24日は神奈川・横浜市内で前日計量が行われ、世界初挑戦の同級12位・清水聡(大橋)と対戦相手の同級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)がともに57.0キロで一発クリアした。デビュー13戦目で世界初挑戦、勝てば日本男子最年長での王座奪取となる清水は「勝つことが一番の恩返し。勝ちます」と闘志を燃やした。戦績は37歳の清水が11勝(10KO)1敗、初防衛戦で29歳のラミレスが12勝(7KO)1敗。

前日計量に登場した清水聡【写真:浜田洋平】
前日計量に登場した清水聡【写真:浜田洋平】

WBO世界フェザー級タイトルマッチ

 ボクシングのWBO世界フェザー級タイトルマッチが25日、東京・有明アリーナで行われる。24日は神奈川・横浜市内で前日計量が行われ、世界初挑戦の同級12位・清水聡(大橋)と対戦相手の同級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)がともに57.0キロで一発クリアした。デビュー13戦目で世界初挑戦、勝てば日本男子最年長での王座奪取となる清水は「勝つことが一番の恩返し。勝ちます」と闘志を燃やした。戦績は37歳の清水が11勝(10KO)1敗、初防衛戦で29歳のラミレスが12勝(7KO)1敗。

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 待望の世界戦に向けて、一発で計量をクリアした。清水は体重が発表されると両腕で力こぶをつくるポーズ。眉間にしわを寄せ、多くのフラッシュを浴びた。ラミレスと並んで写真撮影に応じた後は、両陣営の希望でフェイスオフをやらず。「気を使うし、いいんじゃないですか」と握手も交わすことなく壇上を降りたが、清水の背中からは静かに決意が滲み出ていた。

 計量を終えた清水は「コンディションはめちゃくちゃいいです。ラミレス選手は見た感じナチュラルウェイトぐらいの感じ、絞りを入れたぐらいなのかなと思いました」と印象を明かした。

 アマチュア時代の2012年ロンドン五輪バンタム級で銅メダルを獲得。日本人44年ぶりの五輪メダリストとなった。16年リオ五輪の出場権を逃してプロ転向。同年9月にデビューすると、17年10月に東洋太平洋フェザー級王座を奪取。19年7月にWBOアジアパシフィック(AP)スーパーフェザー級王座に挑戦したが、6回TKO負けした上に両眼窩底を骨折した。

 1年後に再起し、21年12月に東洋太平洋フェザー級王座の6度目の防衛を果たすとともに、WBO・AP同級王座を奪取。デビュー13戦目での世界初挑戦だが、怪我に加え、海外に実力者が多い階級で実現までの道のりは長かった。

「今回、この試合を組んでくれた大橋(秀行)会長にとても感謝してます。明日、勝つことが一番の恩返しだと思っているので、勝てるようにしっかりと明日に備えたいです。恩返しはそれが一番。勝ちます」と感謝の思いを胸に、勝利を誓った。

 2012年ロンドン五輪フライ級、16年リオ五輪バンタム級で金メダルを獲得したラミレスとの五輪メダリスト対決となる。勝てば長谷川穂積の35歳9か月を上回り、日本人男子最年長の37歳4か月で世界王座奪取だ。ラミレスは19年8月のプロデビュー戦では黒星を喫したものの、今年4月に世界王座を獲得するなど12連勝中のエリート。身長165センチ、リーチ173センチ。清水は身長180センチ、リーチ181センチで上回る。

 今回はセミファイナル。メインイベントでは、前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)がWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦する。NTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」で独占無料生配信される。

(THE ANSWER編集部)


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