那須川天心「強い相手を用意された」 9.18メキシコ人とBOX2戦目へ「しっかり殴りにいきたい」
ボクシングの日本スーパーバンタム級7位・那須川天心(帝拳)が19日、都内で会見し、ボクシング転向2戦目として9月18日に東京・有明アリーナでファン・フローレス(メキシコ)と対戦することを発表した。試合はスーパーバンタム級ノンタイトル8回戦。WBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)、WBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(M.T)のダブル世界戦も発表され、豪華興行となった。Amazon プライム・ビデオで生配信される。
那須川天心の次戦を正式発表、「特例」8回戦で9.18メキシコホープと対戦
ボクシングの日本スーパーバンタム級7位・那須川天心(帝拳)が19日、都内で会見し、ボクシング転向2戦目として9月18日に東京・有明アリーナでファン・フローレス(メキシコ)と対戦することを発表した。試合はスーパーバンタム級ノンタイトル8回戦。WBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)、WBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(M.T)のダブル世界戦も発表され、豪華興行となった。Amazon プライム・ビデオで生配信される。
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格闘技戦績47戦全勝(キックボクシングは42戦)を誇った24歳の那須川はボクシングに転向し、今年2月にプロテストに合格した。4月に日本バンタム級2位だった与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦でデビュー。3-0の判定勝ちを飾り、今回が2戦目となる。
相手のフローレスは23歳の有望株。2019年6月のデビューから今年6月30日のスーパーバンタム級8回戦までに9戦全勝(7KO)した右のボクサーファイターだ。すでに8回戦を2度経験し、左右のフックを武器に77.8%の高いKO率を誇る。那須川は最大6ラウンド(6回戦)で戦うB級デビューのため、A級(8回戦)昇格には6回戦で2勝する必要があるが、2戦目にして特例で飛び級となる8回戦が認められた。
那須川は黒の丸刈り、白い奇抜なファッションで登場。壇上でマイクを握り、「こんにちは、那須川天心です。前回はしっかりとデビューを飾ることができて今回2回目。またこういう舞台で戦えて嬉しく思う。前回は判定で圧倒できたけど、100点っちゃ100点ですが、120点ではなかった。しっかりと課題を埋めて挑みたいと思います」と意気込みを語った。
さらに前回の反省点を踏まえ、調整状況、相手の印象を明かした。
「自分の中ではキック時代は連戦、連戦だったけど、ここまでなかなか試合が空くことはなかった。前回できなかったことの準備期間だと思う。本来なら6回戦2勝が必要だけど、いきなり8回戦。特例を出していただいたのでそれにふさわしい試合をしたい。ここまで走り込み合宿を2回やって、こんなに走るのがきついのかと。デビュー前は基礎を学んだので、今は基盤を固めているところです。
修正点はパンチの打ち方。デビュー戦はステップ。ジャブとストレートしかしていない。それプラス、フック、アッパーとか。前回は距離を取って上手く戦う感じ。今回はしっかり自分から戦いに行く。相手は9勝7KOで無敗。いきなり強い相手を用意してもらえたので、自分的には勝つだけじゃなくその先のものを見せたい。
相手もアグレッシブな選手。ボクシングのメキシカンは曲者のイメージ。しっかり対応してこんな引き出しがあるんだと見せられたら。前回は勝てたけど、満足していない。人間、毎日進化しないといけない。それを体現して、僕の試合を見て格闘技じゃなくても頑張んなきゃと思える試合をしたい」
さらに改めて「今回は殴りにいきたい。前回は当てるイメージ。やり方がわかってきたのでしっかり殴りにいきたい。KOはもちろんしたいけど、いろんな表現の仕方がある。殴りにいきたい」と力を込めた。
那須川のデビュー戦でメインイベントを務めた寺地は、指名試合としてWBC1位ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)と対戦。ブドラーは2018年5月に田口良一(ワタナベ)からWBAとIBFの王座を奪取。元2団体統一王者の難敵だ。31歳の寺地は21勝(13KO)1敗、35歳のブドラーは35勝(11KO)4敗。
「ネクスト・モンスター」の異名を持つ中谷も、同級11位アルジ・コルテス(メキシコ)と初防衛戦。5月のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で元WBA同級王者アンドリュー・マロニー(豪州)に12回2分42秒KO勝ち。終了間際の一撃で世界に衝撃を与え、聖地ラスベガスで2階級制覇を達成した。25歳の中谷は25勝(19KO)、29歳のコルテスは25勝(10KO)3敗2分け。
また4月に寺地を苦しめた末に9回TKO負けしたアンソニー・オラスクアガ(米国)とジメール・マグラモ(フィリピン)のライトフライ級8回戦も組まれた。
興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第5弾として独占生配信される。日本のプライム会員は追加料金なしで視聴可能。これまで昨年4月の村田諒太(帝拳)―ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦、同6月の井上尚弥(大橋)―ノニト・ドネア(フィリピン)戦、同11月の寺地―京口紘人(ワタナベ)戦、那須川のデビュー戦の全4回が生配信され、いずれも大きな反響を集めた。
(THE ANSWER編集部)