ヤンキース戦「2番・DH」で出場

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は17日（日本時間18日）、本拠地ヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場。2点を追う7回の第4打席で3戦連発となる35号同点2ランを放った。敵地実況席からも驚きの声が上がり、「これを楽しんでほしい。これはかつて見たことがないものだ」と伝えられていた。

　大谷が吠えた。2点を追う7回2死一塁の第4打席だ。右腕キングが投じた外寄り96.9マイル（約155.95キロ）の速球を中堅左へ。フェンスに達した中堅手がジャンプするも、打球は壁の向こう側で跳ねた。打った直後からスタンドインを確信していた大谷は、一塁を回ったところでガッツポーズ。大歓声の中、ベンチで兜をかぶって同僚と喜び合った。

　これにはヤンキース側の実況席からも驚きの声が上がった。米ニューヨーク州地元局「YESネットワーク」の実況マイケル・ケイ氏は「ヤンキースファンなら、今見たものは気に入らないだろう、それは理解する。しかし、野球ファンとして、これを楽しんでほしい。これはかつて見たことがないものだ」と大谷の一発を称えた。

　解説のデビッド・コーン氏も、驚くエンゼルスベンチの様子に注目。「彼らは毎日彼を見ているが、それでもいまだに彼がやっていることに信じられないようだ」と伝えていた。ケイ氏は「普段バットフリップするタイプの男ではないが、たった今バットフリップをした。一塁を回るときに彼の感情を見て取ることができた。（バットフリップのリプレーの後）とても彼らしくないものだ」と、感情むき出しなった大谷の様子に注目していた。