20人が転倒 迷惑な観客がまた生んだツール・ド・フランスの惨劇に独紙批判「ドミノ倒しだ」
16日に行われた自転車の世界大会ツール・ド・フランスで、またも観客が大クラッシュの原因となってしまった。第15ステージ、51キロ付近で20人もの選手が転倒したとドイツ紙も報道。大事には至らなかったとしながらも「けしからぬシーン」「ツール・ド・クラッシュになっている!」と観客の行いを批判した。
また観客が原因でクラッシュが発生
16日に行われた自転車の世界大会ツール・ド・フランスで、またも観客が大クラッシュの原因となってしまった。第15ステージ、51キロ付近で20人もの選手が転倒したとドイツ紙も報道。大事には至らなかったとしながらも「けしからぬシーン」「ツール・ド・クラッシュになっている!」と観客の行いを批判した。
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観客が原因で転倒する選手が続出している今大会。ステージ15でもクラッシュが生じてしまった。サン・ジェルヴェ・モン・ブランへ向かう中、自撮りしようとしていた観客が走路脇からはみ出し、セップ・クス(米国)と接触。クスは転倒し、後続の選手も続々と転倒してしまった。
実際の映像を欧州衛星放送「ユーロスポーツ」公式インスタグラムが公開。ドイツ大衆紙「ビルト」は「ツールでけしからぬシーン 観客が集団クラッシュを引き起こす」との見出しでこの出来事を報じた。
「アルプスでツール・ド・フランスがツール・ド・クラッシュになっている!」と嘆いた記事では「一人の観客のコース入り込みがクスを転倒させたために、20人もの選手が転倒した。その後起きたのはドミノ倒しだった」と当該シーンを報じた。前日には雨に濡れた路面で30選手が巻き込まれる集団クラッシュが起きており、棄権者も出ていたが「前日とは異なり、大事にはならなかった。中断することなく全選手が競技を続行することができた」と幸いにも今回は離脱選手などがいなかったと伝えた。
原因を生んだ観客については「漁師のキャップを被った観客がコースに入り腕を伸ばした。これにクスがぶつかってしまった」とも伝えた。過去にも観客によるクラッシュが生じてしまっているツール・ド・フランスだが、今年はステージ8、ステージ9などでも事故が発生。ステージ8で棄権したステフ・クラスは「観客が1メートル以上道に乗り出してきて、集団が来たときにそこから動かないぐらいなら、家にいてくれたほういい。ライダーに対して尊敬がない。本当に罪の意識をもってくれ!」などとツイッターに怒りを記していた。
(THE ANSWER編集部)